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冠水で閉じ込め・数十億円分のたばこ水浸し…東京豪雨

2010年7月6日1時0分

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写真:幹線道路が冠水し、車が水没していた=5日午後9時47分、東京都北区堀船、高橋雄大撮影幹線道路が冠水し、車が水没していた=5日午後9時47分、東京都北区堀船、高橋雄大撮影

写真:浸水したマンションに帰宅する住民。一時は大人の腰ほどの高さまで水位が上がったという=5日午後10時5分、東京都北区堀船2丁目浸水したマンションに帰宅する住民。一時は大人の腰ほどの高さまで水位が上がったという=5日午後10時5分、東京都北区堀船2丁目

写真:大雨で増水した川=5日午後8時27分、東京都清瀬市、川村直子撮影大雨で増水した川=5日午後8時27分、東京都清瀬市、川村直子撮影

写真:床上浸水した住宅では、住民が水をかき出していた=5日午後9時36分、東京都北区堀船、高橋雄大撮影床上浸水した住宅では、住民が水をかき出していた=5日午後9時36分、東京都北区堀船、高橋雄大撮影

 5日夕から夜にかけて関東地方を見舞ったゲリラ豪雨で、東京都北区では午後9時半現在で20〜40センチの床上・床下浸水や道路の冠水、トイレの逆流が区内全域で確認された。

 同区堀船2丁目の7階建てマンションの2階に住む60代男性によると、午後8時前ごろ、バリバリという大きな音がして窓の外を見ると、近くの塀が倒れて、道路に水が流れ込んできた。水位はたちまち上がり、1階部分は腰の高さほどまで水が来た。

 区役所に何度か電話をしたが話し中でつながらなかった。マンションの向かいにある工場の敷地内でも、止まっている車がヘッドライトのところまで浸水しているのが見えたという。

 男性は「6年間ここに住んでいるが、こんなに水が来たのは初めて」と驚いた。

 現場付近は悪臭が漂い、消防隊員や住民らが流された自転車を片づけたり、排水溝のごみをさらったりした。

 また、午後8時50分ごろには、同じ北区堀船2丁目の倉庫「TSネットワーク王子流通センター」から「冠水して多数の人が閉じこめられた」と110番通報があった。王子署によると、大雨のために倉庫一帯が約80センチ冠水し、上階に避難した。水が引くのを待って、倉庫内に残っていた約90人が外に出たという。付近の石神井川は一時、水があふれた。

 堀船2丁目では配送センターも浸水し、建物内で大量の段ボール箱が散乱した。関係者によると、保管してあった約80億円分のたばこの半分以上が水につかり、商品にならなくなったという。

 従業員によると、この日最後の出荷作業中に、近くの石神井川の堤防から水があふれ出しているのに気付いた。建物のシャッターを閉めようとしたが間に合わず、腰ほどの高さまで水が流れこんだ。当時は約150人の従業員がいて、棚に上がるなどして避難したという。

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