幹線道路が冠水し、車が水没していた=5日午後9時47分、東京都北区堀船、高橋雄大撮影
浸水したマンションに帰宅する住民。一時は大人の腰ほどの高さまで水位が上がったという=5日午後10時5分、東京都北区堀船2丁目
大雨で増水した川=5日午後8時27分、東京都清瀬市、川村直子撮影
床上浸水した住宅では、住民が水をかき出していた=5日午後9時36分、東京都北区堀船、高橋雄大撮影
海側からの湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定になった影響で、関東地方は5日夕から夜にかけ、1時間に100ミリを超す局地的なゲリラ豪雨に見舞われた。
気象庁によると、東京23区の北部や埼玉県南部では同日午後5時ごろから激しい雨が降り出した。東京都板橋区で午後8時半までの1時間に107ミリの降水が観測されたのを始め、練馬区や青梅市、埼玉県所沢市でも1時間に50ミリを超す激しい雨が降った。
東京都によると、昭島、八王子両市境の多摩川で男性1人が流されたとの目撃情報が入り、確認を急いでいる。5日午後11時現在、都内の床上浸水は9件、床下浸水は26件以上。北区堀船2丁目にある配送センターでは、保管してあった約80億円分のたばこの半分以上が水につかり、商品にならなくなったという。NEXCO東日本によると、外環道では大泉インターチェンジ―和光インター間の上下線で午後8時から同9時40分まで通行止めになった。
6日も北日本から西日本の広い範囲で大気の不安定な状態が続くとみられ、気象庁によると、午後に局地的な雷雨となる恐れがあるという。