15年前、大阪市で看護師の女性が刺された事件は今年1月に時効を迎えましたが、今週になって、東京都内で警察の聴取を受けた男が「自分が刺した」と犯行を認める供述をしたことが分かりました。

 1995年1月、大阪市西成区の路上で、当時、看護師だった林裕子さん(49)が勤務先の病院を出た直後、男に包丁で刺されました。裕子さんは今もほとんど寝たきりの状態です。
 林裕子さん:「(犯人は)『お前らは俺を虫けら扱いにしやがって』と言って(刺した)」
 時効直前に現場の遺留品から検出された指紋が、逮捕歴のある59歳の男の指紋と一致。警察は男の行方を追っていましたが見つからず、今年1月に時効が成立しました。ところが、今週に入り、男は東京都内でけんかしたことで警察の聴取を受け、西成区の事件で「自分が刺した」と犯行を認める供述をしたということです。
 夫・林良平さん:「時効の壁でせっかく現れた犯人を逮捕できないこの状況は、とてつもない悔しさでいっぱいです」
 男が海外に逃亡した事実などは確認されていないため、時効は成立し、刑事訴追されない見通しです。

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