◆消費税増税は?
争点に急浮上した消費税増税では、「反対」48%、「賛成」45%と拮抗した。男女別でみると、男性が「賛成」54%、「反対」41%だったのに対し、女性は「賛成」37%、「反対」54%と、逆の結果に。増税に対する女性の抵抗感の強さがうかがえる。
年代別では、20~40代で「反対」が「賛成」を上回り、50、60代では「賛成」が「反対」より多かった。支持政党別でみると、民主支持層は賛成(62%)が反対(34%)を大きく上回った。一方、自民支持層は賛成(46%)と反対(52%)が拮抗(きっこう)。公明、共産、社民はいずれも反対が賛成を上回った。
菅内閣に対し「支持」と答えた人では59%が賛成し、逆に「不支持」の人は60%が反対。菅内閣支持者は増税に一定の理解を示しているとの結果が出た。
◆連立の枠組みは?
参院選後の政権のあり方では、民主の単独政権が望ましいと答えた人が23%で最も高かった。自民との「大連立」、みんなとの「民みん連立」がともに13%。現在与党の国民新との連立は10%にとどまった。
支持政党別でみると、民主支持層は「民主単独」(35%)、「みんなの党」(16%)、「国民新」(15%)の順。「自民との大連立」を望んだ人も9%いた。自民支持層は「民主、自民の大連立」(27%)がトップ、公明支持層も「民主、公明の連立」が37%に上り、自公の支持者が与党復帰を望んでいる様子が浮かんだ。
◆投票には?
投票に「必ず行く」が74%に上った。投票率が60・67%だった07年は「必ず行く」が72%。前回並みかそれ以上に、有権者の関心は高いようだ。
世代別では「必ず行く」と答えたのは20代で42%と低いが、30代66%、40代74%、50代76%、60代85%と年齢層が上がるほど高くなる。70代以上も80%だった。
ただ、20代も「たぶん行く」(50%)を合わせると92%に。「必ず行く」と「たぶん行く」の合計では全世代が86~92%と高水準だった。09年衆院選で政権交代が実現し、世代を問わず政治への関心が高まっている可能性もある。
男女別では、「必ず行く」が男性77%、女性72%だった。
毎日新聞 2010年7月5日 地方版