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’10参院選おおいた:中盤の情勢 毎日新聞総合調査から(その2止) /大分

 ◆政党支持率

 ◇民主がトップ29% 自民は前回より4ポイント下げ17%

 政党支持率トップは民主の29%。自民が前回(07年)参院選での調査より4ポイント下げ、17%に。民主は小沢一郎前幹事長の「政治と金」の問題や、米軍普天間飛行場移設問題による鳩山由紀夫前首相の辞任もあったが、依然優勢で自民に差をつけている。

 民主は07年参院選での調査より4ポイント上昇。一方、社民は前回より1ポイント減の4%。公明は1ポイント増の5%、09年結成のみんなも同率で、新党ではトップの支持を得た。共産は04、07年同様2%。自民支持層が民主やみんなに移っているとみられる。

 しかし、前回27%だった支持政党なしは32%に増加。無党派層の動向次第で選挙情勢は大きく変わりそうだ。【佐野優】

 ◆菅内閣を支持するか

 ◇「支持する」44%

 本県では「支持する」が44%、「支持しない」の30%を上回った。しかし、組閣直後(6月8、9日)の本社世論調査での66%(全国)と比較すると、かなり低い。消費税の引き上げ方針が影響したとみられる。「関心がない」の20%の動向が注目される。

 支持政党別では、民主支持の8割強、社民支持の約7割が「支持」と回答。一方、自民5割強、公明約5割、共産約6割が「支持しない」と答えた。無党派層では「支持」「支持しない」「関心がない」がそれぞれ3割前後とわかれた。【佐野優】

 ◆連立の相手は

 ◇「民主の単独」25% 「自民との大連立」13%

 参院選の結果次第では、連立政権の枠組みが変わる可能性もある。参院選後、民主がどの政党と組むのが望ましいかについては、「民主の単独政権」が25%で最も多い。これに「自民との大連立」13%、「みんなの党との連立」10%と続く。一方「国民新との連立」と答えた人は8%。「その他」が36%で、選択肢になかった社民などを想定しているとみられる。

 年代別では、民主単独政権について、20~60代の2~3割が支持する。一方、70代以上は民主単独政権支持は18%で、国民新との連立が16%と迫る。

 支持政党別では、民主支持層のうち36%は単独政権を望み、以下連立相手はみんなの党、自民、国民新の順となっている。【高芝菜穂子】

 ◆消費税の増税

 ◇「反対」50% 「賛成」は43%

 「消費税増税反対」は50%で、「賛成」43%を上回った。年代別では、20代は賛成、30代以上は反対の方が多い。男性は賛成、女性は反対の方が多かった。

 しかし、「反対」の約6割が民主、自民など増税を打ち出す政党を支持している。注目を集める消費税だが、実際の政党支持にあまり影響せず、増税への批判を反対候補が支持につなげていない状況が浮かんだ。

 支持政党別では、民主支持の約6割が賛成なのに対し、自民支持は5割強が反対。賛成の62%が「菅内閣を支持」、反対の内閣支持は30%だった。【深津誠】

 ◆投票に行くか

 ◇「必ず」「たぶん」で95% 「必ず行く」最高は60代の91%

 投票に「必ず行く」と「たぶん行く」を合わせて計95%は前回(90%)より5ポイント増だが、98~07年4回の参院選調査とほぼ同水準。ただ、実際の投票率はいずれも60%台に下がり、今回も60%台が予想される。

 「必ず行く」という人は60代の91%が最高で、20代の48%は、年金問題が注目された前回比で約1割減。「必ず行く」は男女別では、男性83%、女性75%と男性の関心が高い。【深津誠】

毎日新聞 2010年7月5日 地方版

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