◆内閣支持率
「菅内閣を支持する」と答えた人は男性の5割強、女性の4割強を占め、男性の方がより多く支持した。年代別では、いずれの世代でも「支持する」と答えた人が多く、特に20代からの支持が6割弱となった。
また、「支持する」とした人の6割強が民主支持層で、自民、公明、共産支持層の一部も取り込んだ。「支持しない」と答えた人は、自民支持層が3割強、公明支持層が1割強、「支持政党なし」が3割強だった。一方、「関心がない」と答えた人の5割は「支持政党なし」だった。
◆消費税引き上げは?
消費税の引き上げについて、男性の5割強が賛成としたのに女性の6割弱が反対とし、男女で反応が分かれた。20代で6割、30、60~70代で5割程度が引き上げに反対した。
消費税引き上げに賛成した人の5割が民主、1割強が自民の支持層で、2割強が「支持政党なし」だった。一方、引き上げに反対した人では、2割強が自民、2割弱が民主、「支持政党なし」は4割弱に及んだ。
さらに、消費税引き上げに賛成した人で菅内閣を支持する人は6割強、支持しない人は2割弱。引き上げに反対する人で菅内閣を支持する人は3割強、支持しない人は4割弱だった。
◆政党支持率
各政党支持率は、民主▽自民▽公明▽みんな▽共産▽社民--の順で、前回参院選では存在しなかったみんなへの支持が際だった。
年代別で見ると、20~50代では民主が他を圧倒したが、60代では民主と自民は拮抗(きっこう)。20代では民主に次いで共産支持層が多く、全体の1割を占めた。また、20代は「支持政党なし」が半数以上もあった。
衆院の選挙区別では、民主が4選挙区すべてでトップ。自民は3区で民主に肉薄したが、他区では引き離された。市郡別では民主は、特に市部での支持が高く、自民は市部、郡部とも同数。公明は市部で、共産は郡部での支持が大きかった。
◆連立のあり方
「参院選後、民主がどの政党と連立政権を組むのが望ましいか」の問いには、「民主の単独政権」が3割弱と最も多かった。「自民との大連立」は1割強。「みんなとの連立」も1割に上り、第三極への期待の高さをうかがわせた。現在の「国民新との連立」は1割弱にとどまった。
支持政党別では、民主支持層は「単独政権」が半数近くに上った。「自民との大連立」と「みんなとの連立」がそれぞれ1割強で並び、「国民新との連立」は1割だった。自民支持層では「自民との大連立」を2割強が求めた。
◆比例区
比例代表は政党名か候補者名で投票ができるが、世論調査結果では、政党名で投票すると答えたのが6割を占め、候補者名は2割足らずにとどまった。態度未定・無回答は計2割だった。
どの政党に投票するかについては、民主が4割弱、自民2割、公明1割、みんな、共産、社民、たちあがれと続く。
男女別では、男性は民主が4割強、自民は2割にとどまる。女性は民主が3割弱、自民が2割強だった。年代別では、60代以外すべてで民主が他党を上回った。衆院の選挙区別でみると、1~4区すべてで民主が他党を上回り、特に2区は4割強が民主を選んだ。
毎日新聞 2010年7月5日 地方版