◆内閣支持率
菅内閣を「支持する」と答えた人は43%で、「支持しない」の30%を上回った。性別、年代別での違いはほとんどないが、不支持については男性34%、女性26%と、男性の方が不支持の割合が高かった。支持は、50代が46%、不支持は60代が36%と他の年代より若干強かった。
政党別では民主支持層の87%が内閣を支持。だが、連立を離脱した社民支持層では34%、連立を組む国民新支持層は30%だった。不支持が多いのは公明支持層71%、自民支持層60%。
参院選で焦点となっている「消費税増税問題」は賛否がきっ抗。性別では、男性の賛成51%、反対42%で、女性の数値(賛成40%、反対51%)とほぼ逆転。増税反対の割合が最も高い年代は20代で56%。逆に40~60代では「賛成」が反対を超えていた。支持政党別では、公明支持層の76%、共産支持層の70%が反対し、逆に新党改革支持層の77%、民主支持層の64%が賛成と回答した。【鈴木美穂】
◆民主との連立
「民主党が連立を組むのに望ましい政党」を尋ねたところ、「単独政権」との回答が全体の23%を占め、最多となった。これに、みんな12%、自民10%が続き、国民新は8%。民主単独政権と答えた割合が最も多かったのは40代女性で35%。60代はどの年代より低く14%にとどまった。
支持政党別では、民主支持層の30%が単独政権を望んでいるのに対し、国民新支持層の86%が連立維持を希望。一方、自民支持層の24%、公明支持層の23%が自党と民主の連立を望むなど、政権与党返り咲きへの期待もうかがえた。【鈴木美穂】
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県内各市町の有権者数を考慮し、無作為に選んだ電話番号にかけるRDS(ランダム・デジット・サンプリング)法で実施。福岡県では有権者929人から回答を得た。
〔福岡都市圏版〕
毎日新聞 2010年7月5日 地方版