◆消費税
民主、自民両党などが主張している消費税引き上げについては、「賛成」が44%で「反対」が49%と、やや反対が上回った。また、菅内閣を支持する人のうち、62%が引き上げに賛成している。
性別では、男性は賛否が4割台でほぼきっ抗しているのに対し、女性では53%が反対しており、賛成は39%にすぎない。年代別では、30代と70代以上で反対が5割を超えているが、40~60代では5割が賛成している。
支持政党別では、民主支持層の60%が賛成しているが、自民支持層では賛否がほぼ半々できっ抗している。一方で共産支持層で8割、公明支持層で7割が反対している。また、市部、郡部ではともに反対がやや上回っており、差は見られない。
◆内閣支持率
菅内閣を支持するかどうかについては、「支持する」が43%と「支持しない」の29%を上回っている。性別と全世代別ではいずれも「支持する」が上回っているが、特に20代と50、60代男性では6割前後と支持率が高くなっている。
支持政党別で見ると、「支持する」では民主支持者の84%が最も高く、連立のパートナーだった社民支持者では46%にとどまった。
一方、「支持しない」は公明支持層で7割、共産支持層は6割を超えた。自民支持層でも「支持しない」が51%あった一方で、「支持する」と答えた人が25%もいた。無党派層は「支持」「不支持」がきっ抗しているが共に2割台で、4割と最も多かったのは「関心がない」だった。
◆政党支持率
政党支持率は民主が30%でトップに立っている。野党時代に初めて自民を抜いた前回07年から5ポイント増やし、2回連続の首位。都市型と指摘される民主だが、今回の調査では町村部での支持が4割近くに達し、市部での支持を上回った。
一方、野党転落の自民は、前回から3ポイント減の20%。公明も2ポイント減の5%と、共に後退している。共産は横ばいの3%、社民は1ポイント減の1%になっている。
新党では、みんなが5%と抜けだしている。特に比例候補の拠点がある衆院愛媛4区の区域では6%と支持が高い。たちあがれと改革はそれぞれ1%、0%と伸び悩む。
支持政党なしは前回と同じ28%。20代、30代では約4割が無党派層となっている。
◆投票に行くか
投票に行くかどうかの質問に、「必ず行く」と答えたのは70%。「たぶん行く」と合わせて91%に達し、選挙への関心の高さがうかがえた。ただし、07年の前回選調査時も計94%だったが、実際の投票率は61・91%。投票行動と差があった。
政党支持層別では、「必ず行く」と「たぶん」を合わせた人のうち、民主が32%、自民は20%だった。
選挙区での投票先は、「必ず」「たぶん」の合算層のうち、「まだ決めていない」が20%。「無回答」も加えると約4分の1が投票先を決めかねている。
年代別では、50~70代以上で「必ず行く」と答えた人が70%後半と高い数値を示した。「たぶん」も合算すると、30代以上の約9割が「行く」と答えた。
◆連立組み合わせ
民主がどの政党と連立を組むのが望ましいかも聞いた。「民主の単独政権」を望んでいるのは最も多く25%。一方、「自民との大連立」は13%、「みんなと」は11%だったが、現行の「国民新党との連立」を望むのは8%にとどまった。いずれかの党との連立が望ましいと考える人の割合を合わせると、単独政権より多い。
民主支持層でも単独政権を望む36%より、他党との連立を望む人が多い。中でもみんなとの連立派は20%に達している。自民支持層では、民・自の大連立を望む人も24%にのぼった。公明支持層では20%が民・公の連立を望んでいる。
年代別では、50代以上の連立志向が強く、民主単独を望む人は2割前後にとどまった。
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※中盤情勢調査関連グラフの数字で、小数点以下は四捨五入。合計が100%にならない場合がある。
毎日新聞 2010年7月5日 地方版