◆投票
今回の参院選に投票に行くかどうか聞いたところ、「必ず行く」と答えた人は67%。「たぶん行く」を含めると91%となり、前回07年の参院選より2ポイント上回った。
年代別で「必ず行く」と答えた人の割合をみると、60代が79%と高く、30~50代、70代以上で60%台となった。前回は30%台と最も低かった20代でも半数を超えている。
支持政党別にみると、民主、自民、公明支持層で「必ず行く」が80%台。社民、共産支持層が70%だった。「支持政党なし」と答えた無党派層も半数近くが「必ず行く」とした。
◆連立組み合わせ
参院選の結果によって変わる可能性のある連立政権の枠組み。参院選後の民主政権がどの政党と連立を組むのが望ましいか尋ねたところ、31%が単独政権を望む一方、自民との大連立や、みんなとの連立を望む人もそれぞれ11%いた。
支持政党別では、民主支持層の半数以上が単独政権を望んだが、みんなとの連立を望む人も19%いた。一方で、既に連立を組んでいる国民新との連立を望む人は、6%にとどまった。
また、自民支持層では、29%が民主と自民の大連立を望み、民主単独政権の29%と並び最も多かった。公明支持層でも、43%が民主との連立を望み、民主単独政権の17%を上回った。
一方、民主支持層で連立を望む人が多かったみんなの支持層では、42%が民主との連立を望んだ。
◆消費税引き上げ
消費税の引き上げについては、すべての世代で、反対が賛成を上回った。最も反対が多かったのは20代で、6割近くが反対した。
男女別では、男性で賛成と反対が拮抗(きっこう)しているのに対し、女性は6割が反対した。
菅内閣支持層では、約6割が賛成した。
支持政党別では、民主とたちあがれ日本の支持層の約7割が賛成しているが、公明、みんななどの各党支持層は約7割が反対。社民は8割近く、共産支持層は9割が反対した。
一方、自民支持層は反対が上回っているものの、他の支持層ほど賛成、反対の差はない。
◆政党支持率
支持政党別では、民主の支持率が28%で、前回から5ポイント落とした。20代の女性は支持が高く、子ども手当への評価とも考えられる。男性は20代の支持が低いが、40、50代で自民に差をつけた。また、都市部で支持が高い。
昨年の衆院選で野党に転落した自民は20%。年金問題などで大敗を喫した前回からさらに5ポイント落とした。しかし、30代と70代以上の支持率は民主と互角。
公明5%、共産3%、社民2%、国民新1%--と続いた。
新党では、みんなが6%と存在感を示す。新党改革は1%だった。
無党派層は26%で、前回から4ポイント上昇。無回答は7%だった。
◆菅内閣
菅内閣に対し、43%が「支持する」、29%が「支持しない」と回答した。50代では半数以上が「支持する」とし、すべての年代で支持が不支持を上回った。だが、20代男性では「支持しない」の回答の方が多かった。一方、22%が「関心がない」とし、新政権への関心の低さもうかがわせる。
支持政党別では、民主支持層の9割、社民支持層の7割近く、国民新支持層の約4割が「支持する」としたが、他党支持層は「支持しない」が上回った。消費税引き上げに「反対」と回答した人では、不支持が多かったものの大きな差はなかった。
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※中盤情勢調査関連グラフの数字で、小数点以下は四捨五入。合計が100%にならない場合がある。
毎日新聞 2010年7月5日 地方版