◆消費税増税
菅直人首相の発言で消費税率引き上げの是非がクローズアップされているが、引き上げに「賛成」は46%(男性53%、女性39%)、「反対」は49%(男性42%、女性56%)で、ほぼ意見が割れた。20代と50代は「賛成」が、30、40、70代以上は「反対」が上回った。60代では賛否がきっ抗した。
「賛成」の3割強が宮沢氏、3割弱が柳田氏、2割弱が中川氏を支持。支持政党別では、民主は賛成が62%、反対が37%。自民は賛成52%、反対47%だった。公明、共産、国民新、社民、みんなは、いずれも反対が賛成を上回った。
◆内閣支持率
菅直人内閣の支持率では、「支持する」が45%(男性51%、女性39%)、「支持しない」は30%(男性29%、女性31%)だった。
年代別では、「支持する」が最も高かったのは40代で50%。全年代で「支持する」が「支持しない」を上回った。一方、「関心がない」が20代で40%、30代で27%だった。
支持政党別では、民主支持層の88%、国民新39%、共産41%が「支持」。自民54%▽公明62%▽共産34%▽社民72%▽みんな50%が「支持しない」だった。
◆政党支持率
政党支持率は、政権与党として初の国政選挙に臨んだ民主が、前回(07年)参院選より5ポイント減らし30%。一方、野党になった自民も前回比5ポイント減の20%で、2大政党の支持率がともに下落。公明は6%の支持を集め、今回、初めて参院選に候補者を擁立したみんなは5%の支持を得た。他は▽共産2%▽社民2%▽国民新1%▽たちあがれ1%--などだった。「支持政党なし」が前回より4ポイント増え、26%。無党派層の支持をいかに集めるかが、選挙戦のカギとなりそうだ。
◆連立
参院選後の民主党の連立のあり方については、28%が「単独」を望んだ。また「自民との大連立」が13%で、現在連立を組む「国民新との連立」の11%を上回った。「みんなとの連立」は11%、「公明との連立」は5%だった。
支持政党別に見ると、民主支持層の4割が単独が望ましいと回答。国民新支持層の6割強が連立維持を支持した。自民支持層は3割近く、公明支持層では4割近くが民主との連立を求めた。
◆投票行動
「投票に行きますか」という問いに対し、「必ず行く」と「たぶん行く」を合わせると91%。男性の71%、女性の59%が「必ず行く」と回答。前回(07年)参院選で「行く」は92%だったが、実際の投票率(選挙区)は56・91%だった。
「行く」と答えた人は30代が87%、他の各年代は9割以上。「行く」という回答のうち、選挙区の投票する候補を「決めていない」のは18%で、比例代表の投票政党や候補者を「決めていない」のは6%だった。
毎日新聞 2010年7月5日 地方版