菅内閣を「支持する」と答えたのは46%。「支持しない」28%▽「関心がない」20%▽無回答6%だった。
年代別では70代以上で最も支持率が高く52%。最低は60代の37%で、60代は「支持しない」割合も34%と最も多い。支持政党別では民主支持者の90%が菅内閣を支持し、自民、公明、国民新、改革支持者の約6割、たちあがれ支持者の8割以上が「支持しない」と答えた。無党派層では32%が支持、28%が支持しなかった。
選挙区で投票する候補者別でみると、江田氏と答えた人の68%、垣内氏の23%、山田氏の14%、「決めていない」の33%が菅内閣を支持。一方、山田氏の69%、垣内氏の46%、江田氏の12%、「決めていない」の22%が「支持しない」と答えた。比例代表では民主を選んだ79%、社民の58%が菅内閣を支持し、自民、たちあがれの5割以上、国民新の7割、改革の8割以上が支持していない。
◆争点・消費税
主な争点の一つとされる消費税引き上げについては反対派が多数を占め、賛成41%、反対50%だった。
男女別では男性で増税に賛成46%が反対45%をわずかに上回ったものの、女性では反対56%、賛成35%と20ポイント以上差が開いた。年代別では各年代で反対派が賛成派より5~16ポイント多い。内閣支持率との関係では「支持」の57%が増税に賛成、「支持しない」の65%が反対した。
支持政党別でみると、増税賛成派が多いのは民主支持層のみで57%が賛成した。自民支持層はほぼ二分し、賛成45%、反対49%。他はみんなの約6割、公明、社民、たちあがれの7割以上、改革の8割以上、共産、国民新は9割以上の支持者が反対だった。無党派層は35%が賛成、57%が反対している。
選挙区で投票する候補別にみると、江田氏に投票すると答えた人の48%が賛成、44%が反対。山田氏に投票すると答えた人の43%が賛成、53%が反対した。垣内氏に投票すると答えた人の86%が反対派。「決めていない」と答えた人は58%が反対し、賛成は27%だった。
◆投票に行きますか
投票に「必ず行く」と答えたのは全体の69%だった。民主新人が自民現職を破る激戦だった前回07年の参院選(投票率59・17%)調査時の68%をわずかに上回る数字となった。「たぶん行く」と答えた22%を合わせると全体の9割以上が現時点で投票を考えており、有権者の関心は高いと言えそうだ。
各年代別に見ると、「たぶん行く」も含め「投票に行く」と答えた層は30代が95%に達し、50代と並んでトップ。20代でも75%が「行く」と答えており、政権交代後初の国政選挙に若年層も関心を寄せている。
「投票に行く」と答えた層で江田氏が幅広い支持を集め優位に立つがまだ2割は投票先を決めておらず、選挙戦終盤に向け競り合いも予想される。「投票に行く」と答えた層に比例代表で投票する政党を聞いたところ、3割以上が民主と回答。自民が2割で追う展開となっている。次いで、たちあがれ、みんなが並び、公明、共産と続く。
◆連立相手の希望
参院選後に、民主がどの政党と連立を組むのが望ましいかを聞いた。民主の単独政権を望むと答えたのは全体の27%を占めてトップだった。続いて、自民との大連立が12%、みんなとの連立が9%、現行の国民新との連立が7%と続いた。その他と無回答を合わせると40%だった。
支持政党別にみると、民主支持層では41%が単独政権を望んでいる。続いてみんなが連立相手として望ましいと答えたのが11%、国民新10%、自民9%となっている。
一方、自民支持層の30%が民主と自民の大連立が望ましいと回答した。国民新支持層は大半が現状維持を望み、みんな支持層は半数が民主とみんなとの連立が望ましいとしている。
菅内閣を支持する層では、34%が民主単独政権を支持した一方、管内閣を支持しない層では民主単独18%と自民大連立17%がきっ抗している。
◆比例代表・投票方法
比例代表には今回、県内に地盤がある候補者が複数立候補している。そのため投票方法でも候補者名を記入する有権者が多くなると予想される。
比例代表では、政党名か、比例代表の候補者名で投票できる。比例の投票方法では、2割以上が候補者名を書くと答えている。
政党でみると、たちあがれに比例で投票すると答えた人のうち7割が、改革では5割が個人名を書くと答えた。両党とも県内選出の元国会議員が比例代表に立候補。また県内に事務所を置く現職が立候補している公明でも5割が個人名を書くと答えた。
一方、自民、民主に投票すると回答した人のうち個人名で投票するのは1割台。共産、社民ではほぼ全員が政党名で投票すると答えている。
毎日新聞 2010年7月5日 地方版