◆政党支持率
政党支持率は、民主が35%で最も高く、自民15%、みんな8%、公明5%、共産4%と続く。「支持政党なし」は24%だった。昨夏の衆院選の調査では民主31%、自民19%だったが、両党の差はさらに広がった。
年代別では、民主が全世代でトップ。40代以上の世代はいずれも30%台後半だった。自民は年代が上がるにつれて高くなる傾向があり、60代は17%、70代以上は22%。みんなは50代が12%で自民と並んだ。「支持政党なし」は30代が40%、40代が30%を占めた。
◆菅内閣
菅内閣を「支持する」と回答した有権者は48%で、「支持しない」の32%を大きく上回った。20代から70代以上まで各年代から40~60%の支持を集め、男女別でも男性の50%、女性の47%が支持。世代・性別を超えて幅広い支持を得ている。
支持政党別では、民主支持層の91%が菅内閣を支持。一方、自民支持層は70%が「支持しない」と回答。最近まで連立を組んでいた社民を含め他の野党も、不支持が支持を上回った。
◆投票
投票に「必ず行く」は70%で、「たぶん行く」の21%と合わせると91%に達した。昨夏の衆院選の94%に迫る数字で、有権者の関心の高さをうかがわせる。
「必ず行く」は男性の74%に対し、女性は65%。年代別では、20代が57%、30代が63%にとどまったのに対し、40代と50代は68%、60代は80%、70代以上76%と高かった。
◆消費税
大きな争点となっている消費税の引き上げについては、賛成が48%、反対が47%と、きっ抗している。男性の57%が賛成としたのに対し、女性は反対が56%を占め、考え方の違いが明確になった。
支持政党別では、消費税見直しをマニフェストに掲げる民主・自民支持層はそれぞれ63%と58%が賛成で、反対を上回った。一方、公明、共産、社民はいずれも反対が70~90%、みんなも64%を占めた。無党派層は反対が53%で賛成の42%よりやや多かった。
◆連立
民主党はどの政党と連立を組むのが望ましいかでは、「民主党の単独政権」が最も多く、30%を占めた。自民との大連立が14%、みんなとの連立が13%で続いた。一方、国民新党との連立は6%、公明党との連立は3%しかなかった。
年代別では、40代と70代以上で自民党との大連立が18%となり、みんなとの連立を上回った。それ以外の年代では、みんなの方が多かった。支持政党別では、民主支持層でも、単独政権を望む声は46%にとどまった。
◆比例代表
比例代表の投票先に民主をあげた人は、自民の2倍を超え、優位な戦いを進めている。自民の後にみんな、公明、共産、社民と続く。ただ、「決めていない」と「無回答」を合わせると3割近くに上り、流動的な要素も残っている。
年代別では、民主が20~50代で4割前後、60代、70代以上は3割に浸透している。自民は30代、60代、70代以上で2割弱だが、40代、50代は1割前後と苦戦を強いられ、みんなときっ抗している。
一方、比例の投票方法は「政党」が68%を占め、「政党の候補者個人」が15%だった。
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■質問と回答
◆参院選では投票に行きますか。
全体 男性 女性
必ず行く 70 74 65
たぶん行く 21 18 24
たぶん行かない 3 3 4
行かない 2 2 2
◆どの政党を支持しますか。
民主党 35 36 33
自民党 15 15 15
公明党 5 3 7
共産党 4 5 3
国民新党 0 1 -
新党改革 1 1 1
社民党 1 1 1
たちあがれ日本 1 1 1
みんなの党 8 8 8
新党日本 - - -
その他の政党 1 2 1
支持政党はない 24 25 24
◆菅内閣を支持しますか。
支持する 48 50 47
支持しない 32 32 32
関心がない 16 15 16
◆菅首相は消費税を引き上げる税制改革案を今年度中にまとめ、次の衆院選後に引き上げる方針を表明しました。消費税の引き上げに賛成ですか。
賛成 48 57 39
反対 47 37 56
◆民主党は衆院で半数を大きく超える議席を持っていますが、参院選の結果次第で連立政権の枠組みが変わる可能性があります。参院選後、民主党がどの政党と連立を組むのが望ましいと思いますか。
民主党の単独政権 30 31 28
国民新党との連立 6 7 5
自民党との大連立 14 12 15
公明党との連立 3 3 3
みんなの党との連立 13 15 12
その他 28 27 28
(注)数字は%、小数点以下を四捨五入。0は0.5%未満。無回答は省略。
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2~4日、コンピューターで無作為に選んだ電話番号を使うRDS法で、県内の有権者688人から回答を得た。
毎日新聞 2010年7月5日 地方版