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参院選2010:ひょうご 中盤情勢調査(その2止) 消費増税、賛否二分 /兵庫

 ◆消費税アップ

 ◇無党派6割「反対」

 大きな争点の一つとなっている消費税の増税の是非については、「賛成」、「反対」ともに47%と賛否が拮抗(きっこう)した。暮らしを直撃するテーマなだけに、有権者の間でも、大きな関心を持っていることがうかがえる。

 支持政党別では、民主支持層の6割強が「賛成」で「反対」3割強の倍に上り、増税に理解を示している。自民支持層でも約6割が「賛成」し、約4割の「反対」を上回った。一方で、無党派層では「反対」が約6割で「賛成」約4割を上回り、他の政党支持層でも、「反対」が公明の7割強、共産の約9割、みんなの6割弱を占めるなど、反発が強いことがうかがえる。

 ただ、「反対」とする人に「比例で投票する政党」を聞いたところ、トップが民主21%、みんなの14%、自民の13%と続き、公明は10%、共産7%で、投票行動とは結びつけずに考えているようだ。

 男女別では、男性では「賛成」(52%)が「反対」(42%)を上回ったが、女性では「賛成」(43%)より「反対」(52%)が多かった。年代別に見ると、20代と50代の約5割が「賛成」とし、60代と70代以上の約5割も「賛成」だった。一方、30代と40代の約5割が「反対」で、働き盛りの年代に増税反対の姿勢が強い。【吉川雄策】

 ◆菅内閣

 ◇「支持する」46% 無党派層41%「関心ない」

 発足から1カ月を迎える菅内閣の政策や実績について尋ねたところ、「支持する」が46%を占め、「支持しない」の29%を大きく上回った。

 民主支持層の9割近くが「支持する」と答えた一方で、自民支持層の7割、公明支持層の6割、みんな支持層の5割強が「支持しない」と回答。与野党で評価がくっきりと分かれた。

 無党派層では、「支持する」(30%)が「支持しない」(25%)を上回ったが、「関心がない」も41%に上り、政権交代による政治への期待感が薄らいでいるようだ。

 男女別では、「支持する」が男性の50%、女性の43%、「支持しない」は男性31%、女性27%と男女間であまり差は見られなかった。

 消費税引き上げに関しては、「賛成」する62%が「支持する」と答えた一方、反対する人は「支持する」が34%にとどまり、「支持しない」38%が上回った。【吉川雄策】

 ◆比例代表

 ◇民主に幅広い支持 町部での自民離れ拡大

 比例代表でどの政党に投票するかを尋ねたところ、民主党が各年代から幅広い支持を集め、自民党を大きく引き離し、みんなの党が自民に肉薄している。

 民主はすべての年代で自民を上回る支持を集めて安定している。20代で4割強が民主を支持する。男女別では男性が4割近くが支持、女性も約4分の1が支持した。

 自民はすべての年代で1割台にとどまる。30代では2割近い支持を集めたものの、40代、50代で支持が伸びていない。

 みんなの党は男女とも1割強が支持、全体でも自民に迫る勢いを見せる。各年代で一定の支持を集め、40代、50代では自民を上回った。しかし20代と70代への浸透が進んでおらず、課題を残す。

 市町別にみると、市部では民主が3割に対し、自民は1割台でみんなの党が迫っている。町部では民主が4割弱の支持を集めるのに対して自民は1割弱にとどまり差が拡大。公明、共産、国民新党と拮抗しており、町部でのさらなる自民離れを裏付けた。みんなの党は町部で伸びず、都市部頼みの特徴が表れた。

 政党名で投票するか、候補者の個人名で投票するかを聞いたところ、7割の人が政党名で投票すると答えた。しかし公明に投票するとした人に関しては、5割強が候補者の個人名で投票すると回答した。【内田幸一】

 ◆政党支持率

 ◇民主32%、トップ 支持政党なし29%

 政党支持率では民主が32%でトップ、自民が12%で続き、みんなの党は9%で自民に迫る。その他の政党の支持率は公明6%、共産3%、国民新党、新党改革、社民、たちあがれ日本、その他の政党が各1%。支持政党なしは29%だった。【内田幸一】

 ◆連立枠組み

 ◇「民主単独政権」30% 自民支持層でも2割

 参院選後の望ましい連立政権の枠組みを尋ねたところ、「民主党の単独政権」が30%と最も高く、民主党と「みんなの党との連立」が14%と続いた。現政権が維持する「国民新党との連立」への支持は6%にとどまり、「自民党との大連立」の10%より下回った。「永住外国人への地方選挙権付与」や「選択的夫婦別姓」など両党の政策的な違いが目立つ中、枠組みの見直しを求める有権者が多いことが明らかになった。

 支持政党別では、「民主党の単独政権」を同党支持層の約4割、無党派層で最も多い約3割が望んでいた。自民支持層でさえ最も多い約2割が「単独政権」を求め、「自民党との大連立」を上回るなど、連立より対決姿勢を指向しているようだ。一方、みんな支持層の約5割は「みんなの党との連立」を望んでおり、「まったく方向性が違う」と民主との連立を否定する渡辺喜美代表との距離感が浮き彫りになった。

 ただし、「民主党の単独政権」を望んだ人のうち、比例で民主に投票すると答えたのは5割弱にとどまり、自民、みんなが約1割を集めるなど、投票には必ずしも結びついていないことがうかがえる。【石川貴教】

 ◆投票行動

 ◇「必ず行く」67%--前回選と同水準

 今回の参院選で「必ず投票に行く」と答えた人は67%で、前回07年の68%と同水準だった。「たぶん行く」の24%を合わせると91%に達した。今回の参院選は統一地方選を翌年に控え、地方議員が熱心に活動し投票率が上昇するとされる寅(とら)年の参院選。投票率も前々回04年の55・11%より微増した前回の56・61%並みが見込まれそうだ。

 年代別で見ると、「必ず行く」と答えた人は20代は43%と半数以下だったが、30代は52%、40代以上は61%、50代が79%、70代以上は78%に達した。

 男女別では男性の72%が「必ず行く」と答えたが、女性は63%と10ポイント近い差があった。

 支持政党別に見ると民主支持層で「必ず行く」と答えたのは77%、自民支持層は75%だったのに対し、みんなの党は80%と上回った。全体の3割近くを占める無党派層は「必ず行く」とした人が48%しかおらず、「たぶん行く」とした人は40%だった。【内田幸一】

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 ※中盤情勢調査関連グラフの数字で、小数点以下は四捨五入。合計が100%にならない場合がある。

毎日新聞 2010年7月5日 地方版

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