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2010参院選きょうと:中盤情勢調査(その1) 福山氏、幅広く浸透 /京都

 ◇追う二之湯氏 成宮氏、迫る勢い

 第22回参院選は11日の投開票日まであと6日となった。毎日新聞は2~4日、府内の有権者を対象に電話による特別世論調査を実施したうえ、これまでの取材情報を加えて中盤情勢を探った。6人が立候補した京都選挙区(改選数2)は、先行する民主党現職の福山哲郎氏(48)を自民党現職の二之湯智氏(65)が追う展開。これに共産党新人の成宮真理子氏(40)が迫る勢いだ。ただし投票先を決めていない有権者も3割近くいるため、終盤情勢は流動的だ。【入江直樹】

 京都選挙区の注目点は、政権安定を目指す民主党が小沢一郎党前幹事長の主導で擁立した2人目の新人候補、河上満栄氏(39)が、どの程度支持を集めるのか。第三極を標榜(ひょうぼう)する、みんなの党の新人候補、中川卓也氏(50)が「非民主、非自民」の受け皿となり得るかだ。

 連合京都の全面支援を受ける福山氏が地域、年齢層、性別を問わず、まんべんなく支持を集めている。鳩山前内閣退陣後に発足した菅政権の支持率回復の影響も大きい。民主党支持層の7割を固め、無党派層の2割超に食い込む。陣営は票の上滑りを警戒している。

 野党に転落し初めて迎えた国政選挙で、二之湯氏はどぶ板選挙に徹し、地方議員とともに票の取りこぼしをできるだけなくす活動に重点を置く。自民党支持層の7割近くを固め、前回と違って推薦が得られなかった公明党の4割の支持層も取り込んでいる。

 成宮氏は共産党支持層の9割以上を固め、社民党支持層の4割強も確保した。選挙の争点の一つとなっている消費税について「増税反対」を主張し、無党派層が多い若年層にも積極的に接触する。都市部の一部で二之湯氏支持を上回った。

 中川氏は立候補表明が公示前日と出遅れが響いている。みんなの党は立候補を表明した産婦人科医の擁立をとりやめて中川氏を擁立した経緯があり、同党支持層の6割超しか固め切れていない。期待する無党派層の支持も1割以下にとどまっており、拡大に躍起だ。

 河上氏は民主党府連の支援がほとんど受けられず、浸透度は今一つ。民主党支持の1割しか固め切れておらず、無党派層の掘り起こしも厳しい状況だ。小沢前幹事長の指示による地域回りや知名度のある議員、候補者の応援で知名度アップに全力を注ぐ。

 北川氏は独自の戦いを進めている。

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 ◆立候補者(届け出順)

 ◇京都(2-6)

成宮真理子 40 党府副委員長      共新

二之湯智  65 [元]総務政務官 (1)自[額]現

河上満栄  39 [元]衆院議員     民新

中川卓也  50 経営コンサル      み新

福山哲郎  48 官房副長官    (2)民現=[国]

北川智子  47 幸福党府役員      諸新

毎日新聞 2010年7月5日 地方版

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