◆政党支持率
政党支持率は民主が27%で自民を5ポイント上回った。民主候補が約4000票差で自民候補に競り勝った07年の前回参院選では自民29%、民主27%で、前回から逆転した形。09年の政権交代から10カ月経過し、与党として高支持率を維持していることをうかがわせる。以下、みんな、共産、公明、たちあがれ、社民、国民新、改革が続く。
「支持政党なし」は前回参院選より1ポイント高い25%で、民主に次ぐ“勢力”。無党派層の流れが選挙結果に影響する構図は変わらない。
男女別でみると、民主が男29%、女26%なのに対し、自民は男25%、女19%。女性からの支持で若干両党に開きが出ている。
年代別でみると、40~60代で自民、民主が3ポイント以内できっ抗しているのに対し、30代では民主が32%で自民に17ポイントの差をつけている。
◆内閣支持率・消費税
菅内閣を支持するかについては「支持する」が43%で「支持しない」(32%)を上回った。年代別では、50代で「支持しない」(44%)が「支持する」(35%)を上回ったが、その他は30代、60代を中心に安定した支持を得た。
一方で、菅首相が「是非を問う」と掲げた消費税の引き上げについては、「賛成」41%に対し「反対」は52%に上る。性別では、男性は「賛成」48%、「反対」47%で大差がないが、女性は「賛成」34%、「反対」57%と、より消極的な姿勢を示していることがわかった。
また、菅内閣を「支持する」人のうち、消費税の引き上げに「賛成」は58%、「反対」は33%だった。
◆比例
比例の投票先は自民が3割弱でトップ。民主にわずかに差をつけた。政党支持率では民主がリードしているが、実際の投票行動では逆転現象が起きている。
また、比例の投票先と消費税率の引き上げの関係では「民主に投票する」人では賛成61%、反対34%。「自民」は賛成44%、反対48%。民主と同じく消費税率引き上げの方針を示す自民で“ねじれ”現象が起きている。
また、支持政党別では、自民が84%、民主が71%、それぞれの党支持層を固めた。自民の組織固めが目立つ。
菅内閣については、「民主に投票する」人の83%が支持。連立与党の「国民新に投票する」人の50%が支持し、22%が不支持と答えた。一方、「自民」は支持が27%で、不支持が49%だった。
毎日新聞 2010年7月5日 地方版