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参院選’10山形:中盤情勢 梅津、岸氏が並走 追う川野、太田氏 /山形

 ◇態度未定、無党派層半数に上る

 11日の参院選投開票を前に、毎日新聞は2~4日の3日間、電話による特別世論調査を実施し、県内で698人から回答を得た。調査結果に取材を加えた山形選挙区(改選数1)の中盤情勢は、民主新人の梅津庸成氏(43)と、自民現職の岸宏一氏(70)が横一線に並ぶ激戦となっている。みんな新人の川野裕章氏(51)と、共産新人の太田俊男氏(56)がこれを追う。一方、投票態度を決めていない有権者が調査時点で2割強に上り、特に無党派層では約半数に上る。最終盤に向け、各候補者の戦いはいっそう激しくなりそうだ。【和田明美、林奈緒美、浅妻博之】(全国の情勢は8、9面)

 ◇民主支持層8割--梅津氏

 梅津氏は民主支持層の8割弱を固めた。しかし、選挙協力を受ける社民支持層からの支持は4割弱にとどまり、今後の鍵を握りそうだ。菅直人首相や枝野幸男幹事長ら党幹部が連日遊説に入るが、無党派層の支持は2割弱にとどまる。市部で優位に立ち、衆院小選挙区別では大票田の山形市を含む1区でリード、2区でもやや先行する。男女別年代別では30代男性の約5割、40代女性の約4割をまとめた。男女別では男性の支持者がやや多い。

 ◇自公支持層固め--岸氏

 岸氏は自民支持層の8割、公明支持層の6割を固めた。知名度を生かし、無党派層の2割に食い込む他、民主、社民、みんな支持層の各1割にも浸透している。男性の支持の方がやや多く、20代、50代、60代、70代以上男性の4割弱と、20代女性の5割強の支持を集めた。衆院小選挙区別では、庄内・最上地方の3区で梅津氏を上回る。町村部では4割強に浸透しているが、市部では2割強にとどまる。山形市などの1区の戦いが鍵となる。

 ◇50代2割が支持--川野氏

 川野氏は、みんな支持層の7割強を固めた。無党派層の約半数が投票先を決めていない中、無党派層の1割強に食い込んでいる。公明支持層からも2割弱の支持を得ている。年代別では50代の約2割から支持を得ている。一方、比例でみんなに投票するとした人の2割弱は投票先を決めておらず、今後浸透できるかが鍵。

 ◇支持層を手堅く--太田氏

 太田氏は共産支持者の8割強を固めた。共産支持層の約7割は「必ず投票に行く」と答えており、手堅く支持者の票をまとめそうだ。また、社民支持層の約1割にも支持を広げている。一方、その他の党の支持層にはほとんど浸透しておらず、党が取り込みに力を入れる無党派層からの支持も1割以下にとどまっている。

 ◆消費税

 ◇引き上げ半数反対 民主支持層賛成が多く

 争点の消費税引き上げについては、賛成39%に対し、反対は50%と半数にのぼった。無回答は10%だった。

 支持政党別では、民主支持層=賛成57%反対38%▽自民支持層=賛成49%反対49%▽公明支持層=賛成8%反対92%▽共産支持層=賛成29%反対71%▽社民支持層=賛成56%反対37%▽みんな支持層=賛成28%反対68%--だった。

 逆に賛成者、反対者の支持政党をみると、賛成者は、43%が民主支持▽23%が自民▽17%が支持政党なし。反対者は、23%が民主支持▽18%が自民支持▽30%が支持政党なしだった。

 ◆菅内閣の支持4割

 菅内閣を「支持する」は42%、「支持しない」は31%だった。年代別では内閣支持率は30~40代で約5割と高かった。一方、内閣を支持しない割合は20代と50代で約4割に上った。また、町村部より都市部の方が「支持する」割合が高かった。

 民主・梅津氏に投票すると答えた人の内閣支持率は8割弱。自民・岸氏支持層では2割強。みんな・川野氏支持層は3割弱。共産・太田氏支持層は約2割だった。一方、内閣支持者の5割強が比例で民主に投票すると答え、不支持者の4割弱が比例で自民に、2割弱がみんなに投票すると答えた。

 ◆政党支持率

 ◇民主30%、自民19% みんなの党が存在感示す

 政党支持率は民主党が30%で自民党の19%を大きく上回った。みんなの党が8%と第三極としての存在感を示した。公明党は3%、共産党2%、社民党2%。民主は政権交代前の07年前回参院選の調査と比べ3ポイント増えたが、年金記録漏れや安倍内閣への批判を追い風に04年前々回参院選から10ポイント増やした07年と比べれば増加幅は少なかった。自民やその他の党は前回並みだった。

 「支持政党なし」の無党派層は民主に次ぐ24%で、30代と40代では3割強を占めた。ただし、07年の30%と比べると6ポイント減り、増加傾向が止まった。

 07年調査では70代以上を除く全年代で民主が自民を上回ったが、今回は20代で自民が逆転、50代で並んだ。逆に70代以上は民主が今回、自民を上回った。

 民主は男性の支持率が33%、女性の支持率が27%で、07年調査に比べ、女性の支持が7ポイント増えた。自民支持者と無党派層は女性が多く、みんな支持層は男性が多かった。

 ◆民主はどの政党と連立

 ◇単独政権を望む声多く

 参院選の結果次第で、連立政権の枠組みが変わる可能性があるが、「民主党はどの政党と連立を組むのが望ましいか」の問いには、民主党単独が25%で最も高かった。20代で37%、30代で26%、40代で34%が民主党単独を望んだ。次に自民との大連立が13%、みんなとの連立が12%だった。

 また、支持政党別でみると、民主支持層は民主単独政権を望むのが38%、みんなとの連立が17%、自民との大連立が11%などだった。自民支持層では、自民との大連立を望む人が28%を占めた。無党派層では民主単独を望む人が25%だった。

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 ◇選挙区立候補者(改選数1-4、届け出順)

川野裕章 51 [元]米沢市議長  み新

太田俊男 56 党県副委員長    共新

岸宏一  70 [元]副厚労相(2)自現

梅津庸成 43 [元]防衛省職員  民新=[国]

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 ※情勢調査関連グラフの数字で、小数点以下は四捨五入。合計が100%にならない場合がある

毎日新聞 2010年7月5日 地方版

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