口蹄疫:制限解除ずれ込みへ 抗体できる前に発症

2010年7月5日 13時3分 更新:7月5日 21時40分

宮崎県の防疫対策本部会議で、対策徹底を指示する東国原英夫知事(右奥)=宮崎県庁で2010年7月5日、石田宗久撮影
宮崎県の防疫対策本部会議で、対策徹底を指示する東国原英夫知事(右奥)=宮崎県庁で2010年7月5日、石田宗久撮影

 農林水産省と宮崎県は5日、宮崎市内の農家で口蹄疫(こうていえき)の症状がある牛が見つかり、感染の疑いが強いと発表した。発症した牛は4日前に採血した抗体検査で陰性だったが、まだ抗体ができていなかったとみられる。292例目で、この農家で飼育の16頭は5日、すべて殺処分・埋却した。同県は6月18日を最後に発生がなく、7月16日に全域で移動・搬出制限区域の解除を目指していたが最短でも同27日にずれ込む見通し。

 この農家では6月30日、制限解除に向けた清浄性検査のため9頭から採血。抗体検査の結果、3頭で陰性が確認できず4日、再検査のため県が農家に立ち入った際、陰性だった別の1頭がよだれなどの症状を示し、感染疑いと判断。遺伝子検査で5日夜、陽性と確認された。【石田宗久】

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