(CNN) シエラレオネ内戦の戦争犯罪を裁く国際戦犯法廷は1日、元リベリア大統領のテーラー被告(62)の裁判に関連し、英国出身のスーパーモデル、ナオミ・キャンベルさんを証人として召還することを決めた。
法廷はキャンベルさんに対し、7月29日に証人出廷するか、出廷できない「正当な理由を示す」よう命じている。従わなかった場合、キャンベルさんは最長7年間の禁固刑か約500ドルの罰金、またはその両方を科せられる可能性がある。
テーラー被告は、大量虐殺や強姦が横行したシエラレオネ内紛にかかわったとされ、法廷で3年以上にわたり裁判にかけられている。同被告は1997年に、この内紛の資金源となったいわゆる「血のダイヤモンド」をキャンベルさんに贈ったとされる。
検察側は、キャンベルさんがこの事実を証言すれば、テーラー被告がダイヤモンドを個人的利益や武器購入のために使ったことが証明できるとしている。だがキャンベルさんがこれまで出廷を拒んできたため、検察は今年5月、法廷にキャンベルさんの証人召喚を求めた。
法廷文書によると、キャンベルさんと同様にダイヤモンドを贈られたとされる女優のミア・ファローさんと、もう1人別の女性も証人として召喚されている。法廷報道官によると、この2人は自発的に証言する意向を示しているが、キャンベルさんは要求を拒否しているという。
召喚状が発せられる前の30日、CNNはキャンベルさんにコメントを求めたが、キャンベルさんは代理人を通じて拒否している。