ここから本文です
[PR]

ゆうパック 26万個に集配遅れ 統合で扱い数倍増

7月4日20時58分配信 毎日新聞

ゆうパック 26万個に集配遅れ 統合で扱い数倍増
拡大写真
宅配便「ゆうパック」の集配の遅れを謝罪する郵便事業会社の鍋倉真一社長(右)=東京都千代田区の郵便事業会社本社で2010年7月4日午後3時、望月麻紀撮影
 宅配便「ゆうパック」の集配が遅れている問題で、日本郵政グループの郵便事業会社の鍋倉真一社長は4日会見し、1日から4日までで、全取扱量の7%にあたる約26万個の配達に最大2日の遅れが出たことを明らかにした。増員や臨時トラックの手配で対応しているが、遅れの解消は「週明け早々」としている。郵便事業会社は1日、日本通運の宅配便事業「ペリカン便」を「ゆうパック」に吸収し、再スタートを切ったばかりだが、経営の先行きには早くも暗雲が漂ってきた。

 鍋倉社長は「ご利用の皆様に大変なご迷惑をかけた。深くおわびする」と陳謝した。

 集配の遅れは1日夜から起こり、2日には集配拠点に向かうトラックの到着が遅れるなど大きく混乱。これまで全国にある集配拠点70カ所のうち最大10カ所程度で発生。4日時点でも、千葉県、大阪府、愛知県の3カ所の集配拠点を経由する荷物の遅れが続いている。4日配達予定の95万の荷物の7%に当たる6万6000個に最大2日の遅れが出ている。

 集配遅れの背景には、ゆうパックとペリカン便の統合で取扱量や取扱窓口が約2倍に増えた一方で、集配拠点は整理統合で1カ所増の70カ所と抑え込まれ、1カ所当たりの荷物の取扱個数が急増したことがある。

 また、荷物を仕分ける機械が異なり、一部社員が不慣れなため、機械が頻繁に停止した。一部で夜間の集荷時間をペリカン便に合わせ延長し、運送ダイヤの乱れも発生した。鍋倉社長は「いろんな研修や予行演習は行ったが、やや不慣れの人間が多かった」と説明した。

 また、集配の遅れをホームページに掲載したのは4日で、情報提供も遅れた。鍋倉社長は「情報提供が不十分だと反省している」と述べた。【望月麻紀】

【関連ニュース】
<関連記事>ゆうパック:「お中元が届かない」百貨店、業者切り替えも
<関連記事>郵便事業会社:ゆうパック再出発 「ペリカン便」姿消す
<関連記事>ゆうパック:集配で遅れ相次ぐ 「ペリカン便」継承で混乱
<関連記事>ゆうパック:井筒屋で初荷式
<関連記事>iPad:米国から空箱で到着 被害相次ぐ

最終更新:7月4日23時26分

毎日新聞

 

この話題に関するブログ 7件

関連トピックス

主なニュースサイトで 郵便事業会社(日本郵政) の記事を読む

PR

PR
ブログパーツ

経済トピックス

注目の情報


不況下でも盛況! 太陽電池ビジネスの動向・課題
成長産業として注目される太陽電池ビジネスについて、業界動向や課題を、Yahoo!ニュースの新聞記事横断検索を使って調査。

PR

注目の商品・サービス

PR