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マラドーナ監督を解任すべきか? アルゼンチンで大議論、真っ二つ
7月5日 11時48分配信(産経新聞)
3日のドイツ戦で屈辱的大敗を喫したアルゼンチンでは、マラドーナ監督を解任すべきかどうか、国民の意見が真っ二つに分かれている。同国の有力スポーツサイト「オーレ」が行った緊急アンケートでは、「解任すべき」が60%で優勢。しかし、4日に帰国した代表チームをアルゼンチン国民は熱狂的に出迎え、「マラドーナ監督、2014年まで続けて」とのプラカードも掲げられた。アルゼンチンサッカー協会は5日、マラドーナ監督と面会し、今後の対応を決める。
空港に到着した代表チームを待ち構えていたのは罵声ではなく、W杯での奮闘を感謝する2万人のサポーターの出迎えだった。空港周辺の道路は国旗を持った人たちであふれかえり、チームを乗せたバスが立ち去るまで、「マラドーナよ去らないで」との掛け声が鳴り響いた。
マラドーナ監督は試合後、完敗のショックに「人生50年で最もつらい出来事。もう何もする力も残っていない。明日にでも退任するかも」と漏らしていたが、予期せぬ出迎えに笑顔がこぼれ、バスの中から手を振って応えた。
まさかの出迎えぶりに選手たちも驚いていた。マラドーナ監督の娘と結婚したFWアグエロは「私たちに起こったことはとても厳しい予期せぬ打撃だった。しかし、空港で出迎えてくれた人々には驚いた。感謝と謝罪を伝えたい」とツイッターに書き込んだ。
マラドーナ監督の辞任を誰よりも早く止めようとしたのは、選手たちだった。辞任を示唆した会見後、選手たちは自発的にマラドーナ監督の部屋に出向き、「この状況に降伏してはいけない」と言葉をかけたのだという。
しかし、ライバルのドイツに0−4という歴史的な大敗を屈したマラドーナ監督に対して、アルゼンチンでは「まともな戦術を駆使すれば勝てた」「このままではチームを立て直すことはできない」との非難する声も巻き上がっている。オーレの緊急アンケートでも、寄せられた11万人以上の投票で「解任すべき」は6割を占めた。
マラドーナ監督は2008年11月、バシーレ監督の後を引き継いだものの、W杯の南米予選は苦戦続きで指揮官としての手腕が疑問視された。
同じくベスト8で敗退したブラジルは、早々にドゥンガ監督が解任された。しかし、アルゼンチンでは巻き起こった国民的スター、マラドーナ監督の処遇について、結論はなかなか簡単に出そうにない。
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最終更新:7月5日 11時50分(産経新聞)
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