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【週刊韓(カラ)から】韓国の緑化作戦 岩山が変わる (2/2ページ)
また慶尚道と全羅道とにまたがる智異山国立公園にも広大な国有林が広がる。その多くが自然林だ。智異山は100を超える多くの峰々からなり、韓国の山にしては珍しく標高1000メートルを超える峰もいくつかある。こうした人馬を寄せ付けない地形のおかげで、多くの自然林が残されたという。
最近、韓国では登山がレジャーとして人気になっているが、2007年以降、智異山の登山道も徐々に整備された。2010年現在、約70キロに渡って登山道が伸び、年間約10万人が訪れている。
一方、韓国山林庁が発表した「2009年山林基本統計調査」によると、韓国の山林面積は現在、約637万ヘクタール。日本の山林面積約2500ヘクタールの4分の1ほどだ。国土の総面積も日本の4分の1ほどなので、実は日本と同じくらいの割合で山林が広がっていることがわかった。
内訳をみると、樹齢30年以下の若い木が約6割を占め、40年以上は約4割となっている。造林事業によって山林面積が拡大されたことを示している。日本のように樹齢何百年といった大木をあまり見かけないのはそのせいだ。
以前、韓国にハゲ山が多かったのは、山林庁によると、日本統治時代の伐採による略奪や朝鮮戦争による荒廃などのせいだという。
ハゲ山を緑豊かな山にしようと、1967年、農林省(現在・農林水産食品省)の山林局が独立して、山林庁(日本の林野庁に相当)として発足。造林事業を進めてきた。その甲斐あって、韓国のハゲ山が樹木が生い茂る山として蘇りつつある。