1995年の大阪市看護師殺人未遂事件 時効成立後に容疑者の男見つかり、犯行認める
1995年、大阪市で看護師の女性が男に刺され重傷を負った殺人未遂事件で、時効成立後の6月下旬に、この男が東京で見つかり、犯行を認めたことがわかった。
1995年1月に、大阪市西成区の病院の前で、看護師・林 裕子さん(49)が男に刃物で刺され重傷を負った。
大阪府警は、時効の直前に、容疑者の男を特定したが、2010年1月に時効が成立した。
その後、2010年6月下旬、男が東京都でトラブルを起こしたことから所在が確認され、大阪府警の任意の聴取で、「自分が刺した」と犯行を認めたことがわかった。
2010年1月の時効直前、裕子さんの夫・林 良平さんは「時効になれば犯人は何もない。大手を振って社会を歩ける。そういう制度はおかしいと思う」と話した。
良平さんは、時効撤廃の範囲を広げようと活動していて、「犯人特定の第一歩としてうれしく思ったが、わたしたちは死ぬまで足かせがかかったままだ」と話している。
警察は、男について、時効が停止される海外逃亡の有無などを調べたうえで、書類送検する見通し。
(07/01 12:47 関西テレビ)