イラク通貨の投資勧誘に注意
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イラク通貨の投資勧誘に注意

6月30日 4時8分

「イラクの通貨を買えば、将来、円に両替したときに必ずもうかる」と勧誘されて多額のお金を振り込むトラブルが急増し、国民生活センターが注意を呼びかけています。

国民生活センターによりますと、イラクの通貨をめぐる投資話のトラブルの相談は、去年夏ごろから増え始め、この4か月の間に全国で59件の相談が寄せられています。この中には、「イラク通貨を買えば、将来、円に両替したときに必ずもうかる」などと勧誘されて買ったが両替に応じてくれないという相談や、「イラクの通貨を高値で買い取る」と電話がかかってきたあと、別の会社から購入を持ちかけられたために買ってしまったという相談も寄せられているということです。1口10万円で購入を申し込むと、日本円で2000円程度の価値しかないイラクの紙幣が送られてくるケースがほとんどで、相談者が支払った金額はあわせておよそ9000万円に上るということです。また、相談者の7割以上が60歳以上で、なかには80代の女性が2000万円を支払ったケースもあったということです。国民生活センター相談部の鈴木基代相談役は「特定の通貨が必ず高騰するということはなく、ましてイラクの通貨は日本の銀行で両替できない。勧誘を受けても、うまい話に乗らないよう、注意してほしい」と話しています。