先月末、福岡県飯塚市で地元の伝統の夏祭り「飯塚山笠」の飾り山からプラスチック製のやりが盗まれた事件で1日未明、現場近くの駐車場にこのやりが立てかけてあるのが見つかり、飾り山の責任者に返されました。
先月27日、福岡県飯塚市の商店街で、飯塚山笠の飾り山の1つから戦国武将の人形が持つ長さ3メートルほどのプラスチック製のやりが盗まれているのが見つかり、警察は、窃盗事件として防犯カメラに映っていたやりを持ち去る男の写真を公開して捜査しています。盗難がわかってから4日目になる1日午前1時半ごろ、飾り山から150メートル余り離れた駐車場の敷地内にやりが立てかけてあるのを近くの飲食店で働く女性が見つけ、交番に通報しました。警察が確認したところ、見つかったのは盗まれたやりで、特に破損はなく、1日朝、飾り山の責任者に返されました。飾り山の責任者の新藤十仁さんは「やりが返ってきて安心している。祭りに水を差す行為なので、犯人には反省してもらいたい」と話しています。飾り山は縁起物のため、盗まれたやりは元に戻さずに、祭りが終わったあとで焼却処分されると言うことです。警察は、やりに残された指紋を詳しく調べ、容疑者の特定を急ぐことにしています。