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日本や世界で現在進行形の最新の軍事情報を選別して、誰にでもわかるような文章で解説します。ホットな事件や紛争の背景や、将来の展開を予測したり、その問題の重要性を指摘します。J-rcomでは、日本で最も熱い軍事情報の発信基地にしたいと頑張ります。(1999年11月)
2010.07.05
中国海軍の2隻が沖縄近海を太平洋に通過
カテゴリ中国軍出典 産経新聞 7月5日 朝刊
記事の概要
防衛省統合幕僚監部は4日、中国海軍のミサイル駆逐艦とフリゲート艦の計2隻が3日夜沖縄本島の西南西約170キロの公海を東シナ海から太平洋に向けて航行したと発表した。
海上自衛隊の護衛艦が確認した。
中国海軍は6月末から東シナ海で大規模な演習を実施するとされるが、3日夜に確認した2隻との関係は不明だという。
今年4月には、中国海軍の潜水艦2隻とミサイル駆逐艦2隻など、計10隻が沖縄本島と宮古島の間の同じ海峡を通過。
警戒にあたった海自の護衛艦に艦載ヘリが異常接近し、日本政府が中国側に抗議している。
防衛省統合幕僚監部は4日、中国海軍のミサイル駆逐艦とフリゲート艦の計2隻が3日夜沖縄本島の西南西約170キロの公海を東シナ海から太平洋に向けて航行したと発表した。
海上自衛隊の護衛艦が確認した。
中国海軍は6月末から東シナ海で大規模な演習を実施するとされるが、3日夜に確認した2隻との関係は不明だという。
今年4月には、中国海軍の潜水艦2隻とミサイル駆逐艦2隻など、計10隻が沖縄本島と宮古島の間の同じ海峡を通過。
警戒にあたった海自の護衛艦に艦載ヘリが異常接近し、日本政府が中国側に抗議している。
コメント
中国の軍艦が我が国の南西諸島の公海を通過し、東シナ海から太平洋に出たことが大きなニュースなのだろうか。まだ珍しいからで、あと数年もすれば日常茶飯事の出来事になると思う。
「数年前は沖縄本島と宮古島の間を中国の軍艦が通過しただけでニュースになった」と話せば、若い人から「なぜ。公海上でしょう」と問われるかも知れない。
4月に中国軍の艦載ヘリが護衛艦に異常接近した場合でも、もし護衛艦がヘリの接近に危険を感じたら、搭載しているCIWS(高性能対空機関砲)を作動させて、銃口をヘリに向ければ慌てて引き返すだろう。
北朝鮮のミグ29戦闘機が、北朝鮮近海で偵察中の米軍偵察機に翼が接触する危険があるほど異常接近したことと同じ次元の話ではない。
わざわざ2隻のキロ級潜水艦を浮上させ、中国国旗を掲げて日本に敬意を示して通過していた。もちろん海自の艦船がこの潜水艦の写真を撮影した。
日本のメディアの中には、明日にでも南西諸島が中国海軍の実効支配エリアに入るような記事もあった。
98年の北のテポドン発射で、明日にでも北朝鮮から日本の大都市にテポドンの雨が降るような記事が出たのと同じである。
中国海軍の艦船が南西諸島の公海を通過した時は、上空から海自のP3C哨戒機などを使って写真を撮れば済むと思う。
中国海軍がいう第1防衛線や第2防衛線は、あくまで中国海軍が勝手に言っているだけで、日本が勝手に我が国のシーレーン防衛と言っていることに等しい。
海自に我が国からマラッカ海峡までのタンカーの航路帯を護れと言っているのと同じだ。そんなシーレーン防衛戦略など無駄な考えで、海自のどこにそんな戦力があるというのか。
今年2月1日、ゲーツ米国防長官はQDR(4年ごとの軍事政策見直し)の記者会見で、「今や国家間の戦争を想定することは無意味で、無駄なことである。(2正面作戦など)どこにそんな戦力があるのか」と語っている。
日本がいつまでも軍事的に無知な国民だと、過剰に憶えたり、本当の脅威に気がつかなくなる。
中国の軍艦が我が国の南西諸島の公海を通過し、東シナ海から太平洋に出たことが大きなニュースなのだろうか。まだ珍しいからで、あと数年もすれば日常茶飯事の出来事になると思う。
「数年前は沖縄本島と宮古島の間を中国の軍艦が通過しただけでニュースになった」と話せば、若い人から「なぜ。公海上でしょう」と問われるかも知れない。
4月に中国軍の艦載ヘリが護衛艦に異常接近した場合でも、もし護衛艦がヘリの接近に危険を感じたら、搭載しているCIWS(高性能対空機関砲)を作動させて、銃口をヘリに向ければ慌てて引き返すだろう。
北朝鮮のミグ29戦闘機が、北朝鮮近海で偵察中の米軍偵察機に翼が接触する危険があるほど異常接近したことと同じ次元の話ではない。
わざわざ2隻のキロ級潜水艦を浮上させ、中国国旗を掲げて日本に敬意を示して通過していた。もちろん海自の艦船がこの潜水艦の写真を撮影した。
日本のメディアの中には、明日にでも南西諸島が中国海軍の実効支配エリアに入るような記事もあった。
98年の北のテポドン発射で、明日にでも北朝鮮から日本の大都市にテポドンの雨が降るような記事が出たのと同じである。
中国海軍の艦船が南西諸島の公海を通過した時は、上空から海自のP3C哨戒機などを使って写真を撮れば済むと思う。
中国海軍がいう第1防衛線や第2防衛線は、あくまで中国海軍が勝手に言っているだけで、日本が勝手に我が国のシーレーン防衛と言っていることに等しい。
海自に我が国からマラッカ海峡までのタンカーの航路帯を護れと言っているのと同じだ。そんなシーレーン防衛戦略など無駄な考えで、海自のどこにそんな戦力があるというのか。
今年2月1日、ゲーツ米国防長官はQDR(4年ごとの軍事政策見直し)の記者会見で、「今や国家間の戦争を想定することは無意味で、無駄なことである。(2正面作戦など)どこにそんな戦力があるのか」と語っている。
日本がいつまでも軍事的に無知な国民だと、過剰に憶えたり、本当の脅威に気がつかなくなる。