村山代行、武蔵川理事長に聞く「協力が必要」

　　日本相撲協会は４日の臨時理事会で、野球賭博に関与した大関・琴光喜関（３４）＝本名田宮啓司、愛知県出身、佐渡ケ嶽部屋＝と大嶽親方（４２）＝本名納谷忠茂、元関脇・貴闘力、兵庫県出身＝を解雇処分と決めた。名古屋場所を謹慎する武蔵川理事長と理事長代行に就任した村山弘義外部理事はともに厳しい表情で記者会見に臨んだ。

　―理事会における理事長代行の承認の様子は。

　村山代行「武蔵川理事長から代行を指名され、職務を果たすためにみなさんの協力が必要と言った。全員がそうしますと言ってくれた」

　武蔵川理事長「大変な不祥事が起き、立て直すために協力していただきたいとお願いした。（前日の会合では協会）内部の名前も出たが、大半は村山先生ということだった。私の気持ちも固まっていった」

　―外部理事としての経験は生かせるか。

　村山代行「期待されたが、職責を果たせなかった。償いの意味を含めて代行を受けた」

　―自身の謹慎処分に。

　武蔵川理事長「不祥事の大きさを真摯に受け止め、協会の在り方を考えていきたい」

　―自身の責任は。

　武蔵川理事長「とにかく、うみを全部出し切って、きれいな協会にしたい。新しいレールを敷ければ、わたしはいつでも責任を取る」

　―場所中の協会あいさつや天皇賜杯の授与は。

　村山代行「それを含めて代行指名をいただいたと理解している」

　―みそぎは済んだか。

　武蔵川理事長「済んだとは全く考えていない。真剣に考えて、もう不祥事が起きないように取り組んでいく」

　―暴力団排除は。

　武蔵川理事長「今後も反社会的団体は絶対に排除していく」

　村山代行「維持員席の問題などを含め、調査を継続していく」