琴光喜ら野球賭博２７人の氏名を公表

　日本相撲協会は賭博問題を調べる特別調査委員会の調査結果を４日発表し、野球賭博をした２７人の氏名を公表した。２２人が処分対象で、解雇となった大嶽親方と琴光喜関、降格とした時津風親方を除き、幕内６人、十両５人を含めた１８人を謹慎処分とした。

　いずれも元力士らが主催した賭博との認識だったが、野球賭博は暴力団関係者が胴元の可能性があり、反社会的勢力との関係を断絶するのに支障が生じるためと処分理由を説明した。

　野球賭博をした力士の師匠である武蔵川理事長、阿武松親方、佐渡ケ嶽親方ら１０人の親方と、本人が少額の賭博をしたと申告した陸奥親方の合計１１人も謹慎とした。

　ほかに４９人が花札などの賭博をしていたが、特別調査委は「多額ではなく、違法性は認めがたい」として、処分しない。