村山氏が「理事長あいさつ」も代行へ

　大相撲の賭博問題を調べる特別調査委員会は２日、両国国技館での委員会で名古屋場所（１１日初日・愛知県体育館）を謹慎する武蔵川理事長（元横綱・三重ノ海）にファンへ謝罪するよう求めることを決定。４日の臨時理事会で勧告する。また、初日と千秋楽の理事長あいさつは理事長代行を務める元東京高検検事長で外部理事の村山弘義氏（７３）が行うことも協会へ提案する。

　調査委は、理事長代行として推薦する村山氏が、本場所初日、千秋楽での協会あいさつなど、基本的にすべての理事長の定例行事を務めることを提案した。代行は、協会あいさつのほか、初日の天皇賜杯の返還式、千秋楽の賜杯の授与式、１８日に行われる理事会の議長などを務めることになる。

　調査委はさらに、協会の改革を図る委員会の名称を「ガバナンス（統治）の整備に関する独立委員会」と発表。委員はすべて外部から招へいし「協会の理事、監事はメンバーには加わらない」。人選は調査委が進め、理事会が決定。名古屋場所の早い時期に立ち上げを目指す。伊藤座長は、理事長代行に対して「独立委員会のやるべき使命を考えていただく」ことも重要な仕事として付け加えた。

　４日から名古屋場所千秋楽の２５日まで理事長代行を務めることが確実な村山氏は「これだけのことが起きたのだから、関係各所へのあいさつなど、やるべきことはたくさんある」と話した。