大嶽親方離婚！大鵬一家からも絶縁

　野球賭博問題で日本相撲協会から除名処分が確実となっている大嶽親方（４２）＝元関脇・貴闘力＝が、美絵子夫人と離婚することが３０日、分かった。夫人は元横綱・大鵬の納谷幸喜さん（７０）の三女。１９９３年１０月に婿養子として結婚したが、不祥事が原因で４日の臨時理事会で協会から厳罰を受ける前に納谷家から追放された。

　賭博にまみれた生活の代償はあまりにも大きかった。大嶽親方が離婚する。美絵子夫人に近い関係者は「まだ、届けは出していませんが離婚することになります」と断言。慰謝料、４人の子供の親権は現時点では話し合っていないというが、親権は美絵子夫人が得るものとみられる。

　大嶽親方は、現役時代の９３年１０月に大鵬さんの三女の美絵子さんと結婚した。戸籍は納谷家に婿入りする形で優勝３２回の大横綱が義父となり、当時は大きな話題となった。２００２年秋の引退後はすべて大鵬さんの後ろ盾を受けて親方として歩んできた。

　年寄名跡「大嶽」も大鵬部屋を継承するため無償で譲渡され、０４年１月には予定通りに大鵬部屋を大嶽部屋へと引き継いだ。それも今回の離婚ですべては無になる。大嶽親方もこの日、テレビ各局の取材に「自分から離婚を伝えた」と明かしたが、関係者によると野球賭博の不祥事で自身の除名はおろか部屋の閉鎖も浮上する事態になったことから、納谷家から「三下り半」を突き付けられたとの情報もある。

　４人の子供の中には、祖父と父にあこがれ、将来は関取を夢見ている子もいる。師匠を失い存亡の危機にある部屋も全国の２０００人以上の後援者に謝罪文を送付するなど後始末に追われている。部屋と、何より息子の期待をふみにじった大嶽親方。警視庁は賭博罪で立件も検討しており、極めて厳しい道が今後も待ち受ける。