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野球賭博への関与を認めた小結・琴奨菊(26)=佐渡ケ嶽=が、名古屋場所(11日初日・愛知県体育館)に出場する方針であることが1日、分かった。師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)が「出場させる」と明言した。現時点で、野球賭博に関与した力士としてただ一人の出場となる。また、名古屋場所担当部長の二所ノ関理事(元関脇・金剛)はチケットの払い戻しに関し、4日の臨時理事会で議題に上げる意向を示した。
特別調査委員会からの謹慎などの勧告を受け、幕下を含めて力士14人という大量出場辞退者が出ている中、野球賭博の関与を認めた琴奨菊が、名古屋場所に出場することになった。この日、愛知・一宮市の部屋で師匠の佐渡ケ嶽親方が「協会から特に何も言われていないので、出場させる。自粛させることはない」と断言した。
琴奨菊は野球賭博に関与した上申書を日本相撲協会に提出、警視庁の事情聴取にも関与を認めていた。だが、調査委は琴奨菊に謹慎を勧告しなかった。常習性など、関与の程度が軽かったためとみられる。その上で師匠が部屋としての処分をしないことを明言したことで、現時点では関与を認めた力士としてただ一人、出場することが決まった。
だが、土俵に上がれば辞退するよりつらい現実が待ち受ける。謹慎処分こそ免れたが、野球賭博にかかわっていたことは紛れもない事実。観客からは容赦ないヤジが飛ぶことが予想される。針のムシロになることは確実だが、土俵に上がる以上は誠実な態度を示さなければならない。佐渡ケ嶽親方も「出るからには頑張らなければという話はした」と期待を込めた。
自らの愚行をファンに謝罪する以外にもやるべきことがある。兄弟子への恩返しだ。一番、けいこをつけてくれた大関・琴光喜は4日の臨時理事会で解雇以上の処分が決まっている。角界追放が確実な兄弟子のためにも、好成績を残したいのだ。琴奨菊は夏場所で9勝を挙げ、今場所は5場所ぶりに関脇に復帰することが濃厚。今場所10勝以上を挙げ、秋場所でも好成績を残せば、秋場所後や地元の九州場所後に大関昇進の話も出てくる。
琴奨菊はこの日、大関・琴欧洲らと18番の申し合いを行ったが「すいません」と話すだけで、多くを語らなかった。みそぎとなる名古屋。自身や兄弟子、大相撲ファンなど、さまざまな人の思いを背負って土俵に上がる。
◆琴奨菊 和弘(ことしょうぎく・かずひろ)本名・菊次一弘。1984年1月30日、福岡・柳川市生まれ。26歳。佐渡ケ嶽部屋。高知・明徳義塾中に相撲留学し、中3時に中学横綱。明徳義塾高を経て、2002年初場所で初土俵。04年名古屋で新十両。新入幕は05年初、新三役(関脇)に昇進したのは07年春。殊勲賞1回、技能賞2回。180センチ、172キロ。得意は左四つ、ガブリ寄り。
(2010年7月2日06時02分 スポーツ報知)
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