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公共施設111カ所再開 都城市

(2010年7月4日付)

 口蹄疫発生に伴う家畜の移動制限などが解除されたことを受け、都城市は3日、発生農場がある同市高崎町の24施設を除いて閉鎖・休館としていた公共施設111カ所を再開した。

 約3週間ぶりの利用で各施設には早速、市民が訪れ、スポーツ施設には子どもたちの歓声が響いた。

 3月下旬に開館した都城島津邸は同日、職員が掲示板の休館のお知らせの張り紙を外し、御門の門を開いた。「1万人達成」の記念イベントを行う予定だったが、県の非常事態宣言後はキャンセルが相次ぎ伸び悩んだ。職員は「ようやく再出発できる。来場者が戻るまでには時間がかかると思うが、多くの人に見てもらえるよう頑張っていきたい」と決意を新たにする。

 市立図書館には開館前から約10人の市民が集まった。子ども3人と訪れた同市志比田町の主婦深津麗子さん(34)は「子どもたちは梅雨で外で遊べなかったし、待ちに待った再開。読み聞かせをする絵本を借りたい」と笑顔を見せていた。

 6月上旬の開催予定から延期されていた都城地区中学校総合体育大会も開幕した。初日は雨で中止となった屋外4競技を除く6競技が9会場で行われ、中学生が力いっぱいのプレーを繰り広げた。今回は会場の入場を各校保護者2人に制限し、消毒も徹底。同地区中学校体育連盟の長友正明理事長(志和池中)は「多くの関係者に支えられ、開催できたことが何よりありがたい」と話していた。

【写真】都城島津邸の御門の門を開き、開館の準備をする職員