公開初日のザ・コーヴ混乱なし 東京の劇場は満席和歌山県太地町のイルカ漁を批判的に取り上げた米映画「ザ・コーヴ」は3日、青森・八戸、仙台、東京、横浜、大阪、京都の6館で公開初日の上映が無事終わった。一部の映画館の周辺では、上映中止を求めるグループが抗議活動をしたが、大きな混乱はなかった。 東京都渋谷区の「シアター・イメージフォーラム」では、3回の上映がいずれも満席となった。劇場側は「無事に上映することができ、ほっとしている」とのコメントを出した。 「横浜ニューテアトル」の前には右翼団体の関係者とみられる7人が集まり、上映反対を訴えた。幹部を名乗る男性(48)は取材に「日本の食文化を踏みにじる反日的な内容だ」と話した。 一方、上映を支持する市民団体の3人は「ザ・コーヴ、上映したっていいじゃん」などと書かれたプラカードを掲げた。近くには警察官約10人が待機し、トラブルを警戒した。 【共同通信】
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