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2008/06/14

たのむ、てっちゃん!

アホの堂本剛さんに誘われ、トンボと3人で朝からプチ旅行。車を走らせること3時間半、ボク達は大自然の中、今日は『はねるのトびら』の収録が急遽なくなったので休日となった。ヘタクソ全開の魚釣りをしながら考えるのは『ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック』の内容、昨夜ひさしぶりに『日の出アパートの青春』を観たらば、我ながらその伏線の量に驚かされたのです。「こんなにカマしていたか」と、もう半年も前のことなので忘れておりまして・・しかしそれにしても、よくお客さんが我慢して観てくれたな、と今さら思う。スッチーさんがポケットからいろんなモノを出すというアドリブを除いては、最初の30分弱一笑いもなかったのです。おもいきった作り。よくやったと思う。それに感化された形となり、今回の舞台も「もう少し詰めなくては」と。そして本当にバカげたくだりを思いつきまして、それが自分のよく知らないネイルに関するアレコレであったので、久しぶりにベッキーに電話して色々尋ねた。久しぶりに電話をしてきやがったと思ったらこの内容であったので、楽勝で呆れられたことでしょう。「最近、思いつめすぎじゃないですか?」と少し注意を受ける私、ベッキーの言うことはいつも合っている。見直してはみるが、多分治らない。もう少しやらせて。かくして、ネイルのくだりはベッキーの協力のもと出来上がったのです。「姉ちゃんから伝言頼まれた」と剛さん、「西野さん『ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック』頑張って」と剛さんのお姉さま。こりゃ、頑張るしかないぜ。

湖を眺めながら落ち着いた木の部屋でお食事。3人して「海外に非常に興味がある」というお話に花が咲く。男三人での小旅行、何やってんだ、こりゃモテないぜ。トンボの財布をおでんの中に入れるノリをかぶせまくったらブン殴られた2008年の梅雨時期ある一日の風景。ペチャクチャお喋りで日が暮れて、お部屋でくつろいだ。ボクとトンボは日帰りの予定だったので、帰る支度を始めようとしたらばタモリさんからの電話「今日、何してる?」、今は東京から離れていて、夜中には帰りますが、お父さんあなたミュージックステーションでしょうに、と言えば、「それ終わりで呑みに行こうかと」とタモリさん。ならばと、急いで東京に帰ることに。いろいろごちそう様でした剛さん、そしてありがとう。

ボクは軽く酒をひっかけたわけで、運転はトンボさん。一路東京へ。途中、タモリさんからの電話。ミュージックステーションも終わり、もう店で待っている、とのこと。そして、この期に及んでトンボの運転が地獄的に遅い。まさかの安全運転、待たしている相手はタモリだ。「悪いが、トンボ少し急いでくれぬか?」と問いかけるも普段車の運転なんぞしない彼、目は血走り「無理です」と言い放ったのです。コレにはお手上げ、結局1時間半近くタモリさんを待たせることに。怒らせて勢いがついてしまっては困るので、会うやいなやすかさず懐に入る作戦。カウンターに並んで地ビールを片手にウイスキーをいただく。コレがうんまい。いい男はいいお酒を知っている、ボクにお酒を教えてくれたのはタモリさん。

2件目の店では絵本のお話。1部、2部、そしてもうすぐ3部が終わり、最終の4部の制作が始まる。絵はじょじょに複雑になっていき、それを表すのが、1部の1ページが20時間弱であったのが、3部になると1ページ60時間くらいはかかる。そして第4部、これがどうやら非常にシンプルな絵になりそうなのです。お話的に。もしかすると一番時間を使わない章になるのでは?と。はたしてコレでいいのか、少し不安な私に、「それでいい」とタモリさん。その心は、それで納得させるモノを描ければ、もう誰も文句が言えないとのこと。シンプルにするのは非常に勇気のいる決断ではありますが、そもそもボクに「絵を描きなさい」と言ったのはタモリさん、それがなければ今回の絵本も元々なかったお話だ、のっかってみようと思った。そういえば「一発、絵本を描きますか」と二人して呑んだのもこのお店、数年前。ここから始まったのです。

場所をタモリさん宅に移して再び呑み直す。ボクはまだしも、あいかわらずこの人の体力には驚かされる。ガンガン呑むんだもの。ここもまた男同士でペチャクチャ喋って夜は更けて、部屋には『昭和モダン』が流れ、ボクは泣きそうになる。なんといい曲かね。もう3時、いいかげん帰ることに。ありがとうタモリさん。ボクはいつかあなたと上海に行きたい。

タクシーを拾い帰宅途中、そういえばダイノジさんが本日、オールナイトのイベントをしているのでありました。昨日、ルミネのトップ出番のキングコングはネタ中に団体客を入れたスタッフさんに漫才を止めてブチ切れ。「お前、あがって来いドアホ」とは梶原さん。もちろんお客さんはドン引き、そして笑ってしまう私。だけど納得いかなかったんだよ。ボク達は一度だってルミネの出番を手を抜かないから、こなすような漫才はこの先も絶対にやらないから、だからお互いその覚悟で舞台を作りたいのです。時間通りに来ているお客さんのお笑いの邪魔をしちゃダメだ。もっとお笑いを大事に扱ってあげて欲しい。お客を入れてお金をとれば成立するという、ただの商売品ではないんだよ。だけどもまぁ、結局誰に迷惑がかかったかと言えば、その後の出番の芸人さん。ゴメン、ゆったり感、今度飯おごる。そしてダイノジさん、出番終わり飛び出しであった我々、メールでは謝ったもののやっぱりコレはいけない。ベロンベロンに酔っ払ってはいましたが、タクシーはハンドルを返し、一路ダイノジさんのオールナイトイベント会場へ。直接、会って謝ろう。その方が気持ちがいい。

楽屋にて謝りましたら、そのまま舞台に上げられてグチャグチャになって何がなんだかよくわからない。そして携帯電話を紛失した。タクシーの中か、降りてからの道中か、はたまたこの会場の中なのか。誰かボクの頭をブン殴って病院送りにしてくれないか、どうやらボクはとんでもないことをしてしまった。まったく眠れず日が明けて、そして今。公衆電話より昨晩のイベントに参加していた方に連絡を入れましたところ、奇跡的に後輩のふくろとじのてっちゃんがボクの携帯を拾ったとのこと。ありがとう、てっちゃん。ありがとう神様。そしてボクは今どうやっててっちゃんとコンタクトをとろうか考えている、先ほど連絡させていただいた方はもうきっと夢の中、起きていたとしてもてっちゃんの連絡先も知らない。ボクが知っている電話番号は自分の携帯と実家。携帯には先ほどから何度もかけているのだが、繋がらない。実家から攻めるにしても、はたしてここからてっちゃんまで辿り着くには一体何人の人を渡っていけばよいのやら、そして辿り着くのはあるのやら。ボクはてっちゃんの家を知らないが、てっちゃんはボクの家を知っている。本当に申し訳ないがボクの家に持ってきて欲しい、今日は夕方前までは家にいる私。これをてっちゃんにどう伝えようか悩んでおりましたところ、そういえばてっちゃん、彼はこのブログを愛読してくれておるのです。

見ているか、てっちゃん。ただいま土曜日9:40分。君がボクの家のインターホンを鳴らしてくれることを待っている。ボクは君の大好きな肉をおごろうと思っている。

たのむ、てっちゃん!

追伸。

ボクが今何を思っているか、それは「ダイノジさんに謝りに行くんじゃなかった」と思っている。ダイノジさんに謝りに行って、まさかの、ダイノジさんを恨んでいる。ダイノジのバカ野郎。