再審請求で証拠の血痕鑑定覆らず 神奈川の三崎事件神奈川県三浦市で1971年に一家3人が殺害された「三崎事件」で、死刑が確定し昨年9月に病死した荒井政男元死刑囚=当時(82)=の遺族の再審請求で、被害者の返り血とされた血痕を横浜地裁横須賀支部(忠鉢孝史裁判長)がDNA鑑定した結果、「自分の血」と主張した元死刑囚の型とは一致しなかったことが2日、分かった。遺族の弁護団が明らかにした。 再審請求中に裁判所が行った異例の再鑑定だったが、71年に逮捕されてから間もなく行われた鑑定の結果は覆らなかった。地裁支部は結果を踏まえ、再審を開始するかどうか決める。 弁護団によると、今回の鑑定は、血痕から検出されたDNA型には、荒井元死刑囚の毛髪やつめから採取した型は含まれないとの結果だった。 血痕は元死刑囚の車から見つかった道具袋に付着し、当時のMN式血液型鑑定などで被害者の1人と一致するとされた。 【共同通信】
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