阪神タイガースの試合がプロ野球の試合として、本場・米国に先駆け世界で初めて3D生中継されることが1日、分かった。8日に甲子園球場で開催される対ヤクルト戦で、3Dカメラを球場の各所に設置する。3D対応テレビでなければ見ることはできないが、一部家電量販店の店頭で視聴可能。セ・リーグ本塁打王を争うブラゼルの豪快な打球が目の前に迫り思わずのけぞってしまうかも!!
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世界初の3D野球生中継に選ばれたのは人気球団、阪神タイガースだった。現在2位をキープ。首位巨人に食らいつき、5年ぶりの優勝を狙う。
野球の本場・米国では10、11日にマリナーズ対ヤンキースの試合が3D生中継されるが、それよりも早く日本で実現となった。
放映するのは「ひかりTV」。光回線を利用したテレビ向け映像配信を行っている。視聴するためにはNTTの光回線に加入する必要があり、さらに、3D対応テレビと専用メガネも必要だ。
タイガースの試合が3D中継されることについて、ひかりTVを運営する「NTTぷらら」(東京)の担当者は「阪神サイドが今回の試みに非常に前向きに賛同してくれたので」と話したが、年間観客動員数が12球団で唯一300万人を超える人気球団ならではのオファーと言える。
3Dプロ野球中継は初の試みとなるため、カメラの設置場所や台数などは当日までぎりぎりの調整が行われるものの、担当者は「ベンチ脇にカメラを置くなど、視聴者の皆様がまるでグラウンドにいるかのような感覚を表現できれば」と3Dならではの臨場感を出すことに懸命だ。
中継する時間は試合開始前の午後5時45分から。ファンにとってありがたいことに試合終了まで生中継される。ヤクルトに勝てば、甲子園にいるかのような六甲おろしの大合唱もできそうだ。