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リュ・シウォン、悩み告白されていた

 突然の悲報に目に涙を浮かべて会見するリュ・シウォン=東京・代々木第一体育館(撮影・出月俊成)
 突然の悲報に目に涙を浮かべて会見するリュ・シウォン=東京・代々木第一体育館(撮影・出月俊成)

 6月30日早朝に自殺した韓流スターのパク・ヨンハさん(享年32)と実の兄弟のように親交があった韓国人歌手のリュ・シウォン(37)が1日、東京・代々木第一体育館でのコンサート前に取材に応じた。インタビューでは何度も絶句し、涙。「今でも信じられない。胸が痛い」と日本語で言うのがやっと。ステージでは亡くなる直前の28日に電話で話した際にヨンハさんが「マネジャーに裏切られた」と話していたことを明かした。

  ◇  ◇

 兄と慕うシウォンとの最後の電話で、ヨンハさんはつらい悩みを打ち明けていた。

 「マネジャーに裏切られた」

 昨年、個人事務所を設立したが、長年苦楽を共にしたマネジャーが事務所の金を横領し、昨年暮れに決別していた。「何か問題があったり、決断に迫られた時は、必ず相談してくれていた」という“弟”からの最後のSOSだった。

 一方で、電話は明るい調子で「まさかこんなことになるなんて」と涙を浮かべた。

 日本ツアーの最終日となった1日。日本マスコミの取材に対応したシウォンだったが、「ヨンハさんはどんな人だった?」「思い出は?」など投げかけられた質問にほとんど答えることはできず、ショックの大きさをうかがわせた。

 親しくなったきっかけは5、6年前に俳優仲間でつくったレーシングチーム。レースは2人の共通の趣味。常々「一緒にドラマやコンサートをやりたい」と語り合い、プライベートで一緒に行動することが増えた。

 コンサートでは家族のように思うファンからの温かい声援を受け「兄のように慕ってくれていたのに、何もできなかった。胸が痛い」「親しい以上に近かった」と抑えていた感情を吐露した。

 ファンを前に張り裂けそうな心境を口にし、「ヨンハに捧げる」と自ら作詞した「クレヤマンハニ(戻れるのなら…)」を歌うと、号泣した。

 2日は朝一番の便で韓国に戻りヨンハさんの葬儀に駆けつける。「ヨンハはとてもいい人でした。きっと天国で幸せになってくれるでしょう」。天を見上げてつぶやいていた。






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