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「三崎事件」再審請求で、DNA鑑定を神奈川歯科大教授に嘱託/横浜地裁支部

2010年4月7日

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 1971年に三浦市で一家3人が殺害された「三崎事件」で死刑が確定し昨年9月に病死した荒井政男元死刑囚=当時(82)=の遺族の再審請求をめぐり、横浜地裁横須賀支部(忠鉢孝史裁判長)は6日、判決の根拠となった血痕のDNA鑑定を神奈川歯科大(横須賀市稲岡町)の山田良広教授(法医学)に嘱託した。

 忠鉢裁判長は大学内で出張鑑定人尋問を開き、再審請求している弁護団と、検察官立ち会いの下、山田教授が宣誓。血痕が複数付着した道具袋が同教授に渡された。弁護団の青木孝弁護士らによると、山田教授は「約2カ月後の6月をめどに鑑定結果をまとめたい」と話したという。

 道具袋は、事件後に荒井元死刑囚の車のトランクから見つかった。血液型鑑定で被害者の1人と血液型が一致。唯一の物証として認定され、「犯人の男を見た」とする目撃証言とともに死刑判決の根拠となった。しかし、弁護団は「事件以前、荒井元死刑囚が指をけがした際に付いた血だ」などと反論している。

 再審請求は、死刑判決確定後の1991年1月に荒井元死刑囚が行ったが、同支部は19年たった現在も再審請求に対する判断を示していない。荒井元死刑囚が病死した昨年9月に弁護団は、遺体から髪などを採取した上で、道具袋の血痕のDNA鑑定を地裁横須賀支部に申請していた。

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