延長後半終了間際、ウルグアイのスアレス(右)は、手を使ってシュートを防ぎ退場処分となる。左はフシレ=ロイター
延長後半終了間際、ガーナ・アディエ(右から2人目)のシュートを手ではじき返すウルグアイのスアレス(左から2人目)=越田省吾撮影
(W杯2日、ウルグアイ1―1ガーナ、PK4―2)
「私は『神の手』を使った」。延長終了間際のガーナの決定的なシュートを、バレーボールのように手でブロックしたウルグアイのスアレス。AFP電によると、1986年大会でアルゼンチンのマラドーナ(現同国監督)が決めた「神の手ゴール」を引き合いに、悪びれる風もなく言い放った。
プレーの悪質さを考えれば、準決勝の出場停止にとどまらない厳罰が下されそう。「これで私のW杯は終わった。でも、あの瞬間、私はあのようにするしか選択肢がなかったんだ」。一発退場を食らった後、ガーナのジャンがPKを外す姿を目にして、跳び上がって喜んだ。「本当にうれしかった」。反省するそぶりはまるでなかった。