大相撲の賭博問題で、NHKの福地茂雄会長は1日、名古屋場所を中継するかどうかは、5日に日本相撲協会から再発防止策などについて説明をうけた上で6日以降に結論を出す方針を明らかにした。定例記者会見で述べた。
会見で福地会長は、中継について「全く白紙。公共放送として、反社会的なものを放送してはならないという責任がある」と話した。判断基準については、4日に開かれる相撲協会の臨時理事会の結論と、それに対する視聴者の反応を重視する考えを示し、「相撲協会は、どういう風に再発を防止するのか説明してほしい」と述べた。
野球賭博への関与を認めた力士らの休場を求めた特別調査委員会の勧告については、「見識のある方たちが出した結論なので評価している」と話した。
賭博問題でNHKに寄せられた意見は6月14日から30日までに約8200件。このうち中継の中止を求める意見が67%、中継を求める意見が10%だという。(村瀬信也)