大相撲の賭博問題を調べる日本相撲協会の特別調査委員会は2日、東京・両国国技館で会議を開き、回収を締め切った賭博の実態再調査で、野球賭博の新たな関与者はいなかったと発表。名古屋場所(11日初日・愛知県体育館)を謹慎させる者以外の名前の公表は、野球賭博関与者に限ることも決めた。4日の理事会で発表される見通し。
また、野球賭博に関与したものの常習性がないとして処分保留だった嘉風と、師匠の尾車親方(元大関琴風)には謹慎処分を科さない。当初全員の謹慎処分を求めた阿武松部屋について、全員ではなく若荒雄ら8人を謹慎処分とした。
あいまいだった謹慎の定義については、名古屋場所千秋楽(25日)まで自宅かけいこ場のいずれかにいることを原則とし、外出はその往復に限るとした。
(2010年7月3日)