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判定3―0!松田が初防衛…東洋太平洋ダブルタイトルマッチ

12回、松田(左)のフックが蘇の顔面にヒット

 ◆報知新聞社後援 ダイナミックグローブ(3日・後楽園ホール) 東洋太平洋ダブルタイトルマッチが行われ、フェザー級王者・松田直樹(34)=帝拳=は同級5位・蘇晶錫(34)=韓国=に3―0の判定勝ちを収め、初防衛に成功した。ミドル級王者・佐藤幸治(29)=帝拳=は同級8位・尹仁栄(36)=韓国=を3回2分6秒のKOで下し、V2を達成。戦績は松田が33勝(13KO)8敗4分け1無効試合。佐藤は17勝(15KO)1敗。

 敗者のようにうなだれた。3―0の判定勝ちを告げられた松田は両手を合わせ、観客に深々と頭を下げた。「穴があったら入りたい」と泣き出しそうな表情で謝罪した。

 左ファイター型の蘇に対し、時折左フックと右ストレートを放ったが、捕らえきれず、最後まで一進一退の攻防が続いた。相手を3度ダウンさせた3月の王座決定戦のような勢いはなかった。

 実は自分とも戦っていた。試合1週間前にギックリ腰を発症した。王座奪取より難しいと言われる初防衛戦へ向け「油断大敵にならないように…と思ったら練習で追い込み過ぎた」と振り返った。

 陣営は防衛戦延期も検討した。松田はハリや指圧など最大限の治療を施し、どうにか痛みを消すことはできた。だが満足な練習ができないことで減量もかつてないほど苦しんだ。調整不足で臨んだ一戦に「怖かったのかな。一発を狙いに行ってしまい、自分のボクシングができなかった」と唇をかんだ。

 それでも地力の差で勝利をもぎ取った。「次はスッキリとした試合にするんで…」と約束した松田にようやく笑顔が戻った。

 ◆3回KO佐藤V2 ○…佐藤は序盤から左のリードジャブでペースをつかみ、3回に尹をロープ際に追い込むと連打から左フックと右ストレートのワンツーでリングに沈めた。KO率88%の強打者は「世界で勝つためのボクシングを研究中。今は守備がテーマ」とガードを固め、大振り気味の尹のパンチをいなし、豪快なKO劇につなげた。目指すは世界再挑戦だが、当面は王座防衛と世界ランクの返り咲きが目標。「まだ直せるところはある。一戦一戦勝って成長したい」と前を向いた。

(2010年7月4日06時02分  スポーツ報知)

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