9月1日に廃止される旧広島市民球場(中区)の8月分一般利用の受け付けが3日、球場正面玄関であった。アマチュア野球チームの代表や保護者たちが、あこがれの球場でプレーする「最後の夢」をつかもうと抽選に臨んだ。
8月の利用を希望する約120人が集まった。18日分が抽選となり、最高倍率は39倍。管理事務所の職員が抽選器で当選者を決めるたびに歓声がわいた。
一般利用最終日となる8月31日は、大学生たちでつくるスポーツ応援サークル「エントランス」会長の藤本倫史さん(25)=西区=に当たった。藤本さんは「光栄です。旧球場に詰まった市民の思いを引き継ぎたい」と語り、記念試合を企画するという。
市は、3月の市議会定例会で否決された球場廃止条例案を6月の定例会に再提案。廃止の日付を原案の8月1日から1カ月延長する修正案が可決されたことを受け、市は8月分の利用を受け付けた。年内にも解体に着手する。
【写真説明】旧広島市民球場の一般利用の抽選を見守る申請者たち
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