琴光喜と大嶽親方　解雇確実…相撲界追放へ

　野球賭博に関与して処分される大関・琴光喜（３４＝佐渡ケ嶽部屋）と大嶽親方（４２＝元関脇・貴闘力）は、いずれも相撲界追放を意味する解雇処分の厳罰が下る見通しとなった。

　４日の臨時理事会で正式に決まる。複数の協会幹部が明らかにした。大嶽親方には退職金が支給されない方向だ。

　琴光喜と大嶽親方は協会の事情聴取に虚偽の証言を行ったことなどが問題視され、賭博問題を調査する特別調査委員会（伊藤滋座長＝早大特命教授）から「解雇」か「除名」の勧告を受けた。協会は６月２８日の臨時理事会で受け入れた。３日に行われた理事会メンバーによる打ち合わせでは一部理事から大嶽親方に「除名」を求める声も上がった。現行制度で前例がなく最も重い「除名」には評議員の４分の３以上の賛成が必要となる。

　現役時代に野球賭博に関与した時津風親方（３６＝元幕内・時津海）は主任から平年寄に降格となるが、１階級しか差がないため、平年寄に５年間据え置かれる。

　関係者によれば、琴光喜は臨時理事会に出席して弁明する意向を持っているというが、弁明によって処分が軽減される可能性は低い。

[ 2010年07月04日 ]