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【芸能・社会】

パク・ヨンハさん最後の別れに日本から200人超

2010年7月3日 紙面から

 6月30日に自殺した韓流スター、パク・ヨンハさん(32)の遺体が2日早朝、安置されているソウル市内のカトリック大ソウル聖母病院の葬儀場から出棺された。葬儀場には、日本から駆け付けた喪服姿の女性ファン200人以上が集まり、涙で最後の別れを告げた。

 午前6時(日本時間同)にパクさんのひつぎが葬儀場の出入り口に運ばれてくると、ファンからは「ヨンハ!」と悲鳴のような声が上がった。ひつぎが乗せられた霊きゅう車に、ファンたちは泣き叫びながら駆け寄り、一時騒然とした雰囲気に。車にほおずりをする人の姿も見られた。

 「アイ・ラブ・ヨンハ」と書かれたTシャツとブロマイドを手に見送った主婦佐藤明子さん(74)は「人間性を含めてすべてが好きだった。安らかに眠ってほしい」と涙を浮かべた。また、寄せ書きを持って訪れた女性(45)は「彼のおかげで多くの人と出会うことができた。ありがとうと言いたかった」と話した。パクさんの遺体はソウル市内のテレビ局前などを回った後に火葬。ソウル市郊外の墓地に埋葬される。

 韓国警察当局は、パクさんが胃がん末期患者の父親の病状や自身の事業、芸能活動をめぐる精神的なストレスから、衝動的に首つり自殺を図ったと断定した。 (共同)

◆神戸コンサート会場には献花

 パク・ヨンハさんのコンサートが開かれる予定だった神戸国際会館(神戸市)の「こくさいホール」で2日午後、出入り口付近に遺影や記帳台が設けられ、多くのファンが次々と花を手向けた。開場した午後2時ごろには約100人が行列をつくった。

 午後から仕事を休んで駆け付けたという堺市の公務員加嶋かづきさん(51)は「ファン同士の交流や韓国語を学ぶことで視野が広がった。私の生きがいだった」と、花束とハングルで書いた手紙を手に声をつまらせた。

 本来なら2日に行われるはずだったコンサートのチケットを買っていた名古屋市のパート家里郁子さん(54)は「まだ信じられない。『どうして』という思いしかないが、今までありがとうと伝えたい」と涙ぐんだ。

 

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