日本相撲協会は4日、名古屋市内で臨時の理事会と評議員会を開き、賭博問題の特別調査委員会からの勧告に基づいて大嶽親方(42)=元関脇貴闘力、本名納谷忠茂=ら3人の懲戒処分を決める。協会幹部によると、大嶽親方は事実上の追放処分となる除名、大関琴光喜関(34)=本名田宮啓司、佐渡ケ嶽部屋=は2番目に重い解雇、時津風親方(36)=元幕内時津海、本名坂本正博=は降格となる見通し。除名処分が出れば、戦後初となる。
理事会では、当初の事情聴取で大嶽親方や琴光喜が野球賭博への関与を否定するなど虚偽の報告をしたことを重くみている。大嶽親方については、賭け金が多かったことに加え、指導者としての責任を問う声が上がっている。
除名には、理事会と評議員会で双方の4分の3以上の賛成が必要で退職金は出ない。理事会では本人に弁明の機会を与えるという。