日本のパク・ヨンハさんファン「涙、涙、涙」

祭壇に献花の列…CDショップには追悼コーナー

 1日夜9時ごろ、東京都内のコリアンタウンとして有名な新宿区大久保の裏通り。韓国料理店「烏鵲橋(オザッキョ)」に、韓流スター、パク・ヨンハさんの祭壇が設けられていた。夜遅い時間なのにもかかわらず、日本人ファン数十人が両手を合わせていた。

 電車で1時間以上かかる千葉から一緒に来たという女性4人に声をかけると、涙をポロポロとこぼした。午後5時半にここに着いたという。「胸が痛くてご飯がのどを通りません」。ファンクラブに入って7年という女性が言った。4人はパクさんのドラマやコンサートをすべて見たそうだ。ある女性は「家から持ってきた」と、パクさんのブロマイドを祭壇の片隅に立て、また別の女性は「もう一度」と線香を上げ、「また来る」と言って立ち去っていった。

1日、パク・ヨンハさんの祭壇が設けられたソウル市内の江南聖母病院斎場で、涙を流し顔を覆う日本人ファンたち。パクさんの出棺は2日午前に行われる。/写真=ソン・ジョンホン記者

 夜9時30分ごろになると、東京・国立代々木競技場第一体育館で行われていたリュ・シウォンのコンサート帰りの女性たちが花を手に集まり始めた。その列は深夜まで続いた。パクさんの歌が好きで、自費で祭壇を設けたという店主の金徳浩(キム・ドクホ)さんは「二日間で2000人はいらっしゃったと思う。地方の方々も、どうやって知ったのか電話で『祭壇はいつまで設けられているのでしょうか』と問い合わせがあるので、今月末まで設けておくことにした」と言った。

 日本人ファンのパクさんに対する思いは、パクさんが自殺した翌日の1日も続いた。テレビ朝日は追悼特集を組むなど、主な民放は朝早くからパクさんの突然の死や韓国内の祭壇の様子を詳しく伝えた。ブログを通じ、追悼の列も続いており、新宿や渋谷などでは、追悼コーナーを設けたCDショップも増えている。

 主要各紙は電子版のメーンニュースで、パクさんの自殺の背景を集中的に報道した。産経新聞は、6月19日に始まったパクさんの日本ツアーに行ったファンの話として、「妙に緊張していた感じ」と伝えた。同紙は、パクさんは日本ツアーの時、以前とはかなり違う様子で歌やダンスに没頭、アンコールの時にはステージに伏せ、「クンジョル」(額を床につける韓国式のお辞儀)をして、ファンを驚かせた、と伝えた。また、パクさんはコンサート会場で「日本で歌手デビューしてから6年、昔に戻りたい」と言ったそうで、あるファンは「今、考えてみると、その言葉は本当に切実そうだった」と語った。日本のメディアは、「パクさんは3年前に角膜の異常で兵役を免除されて以来、インターネット上で行き過ぎた批判を浴びていたことが彼の死に影響したのでは」とも報道している。

東京=辛貞録(シン・ジョンロク)特派員

【ニュース特集】パク・ヨンハさん自殺

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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