荷物届かない…新生ゆうパックいきなりつまずいた

　日本通運との共同出資会社が手掛けていた「ペリカン便」の宅配事業を吸収して１日にスタートした日本郵政グループの「ゆうパック」で、集配作業の一部に遅れが出ていることが３日、明らかになった。郵政グループにとって期待の統合事業だが、出足からつまずく形となった。

　日本郵政によると、１日から一部の地域で、指定された配達時間に宅配便が届かないなどのトラブルが発生しているという。集配作業の遅れが出ている地域や件数などの実態把握を進めている。

　集配拠点が荷物の取扱量の増加に対応できなかったり、ペリカン便を扱っていた職員が郵政側の作業手順に不慣れだったりしたことが原因とみられる。日本郵政は職員数を増やすなどの対応を取っている。

　ゆうパックは１日から取次店が約５万店から約１１万店に増えたほか、配達希望時間帯の区分を増やしインターネットや電話での集荷予約も開始。利便性の向上をアピールして業界首位のヤマト運輸や２位の佐川急便との差を縮める構えだった。

[ 2010年07月03日 16:18 ]