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都城の制限区域解除 最小限被害で終息
(2010年7月2日付)
県は2日午前0時、都城市高崎町での口蹄疫発生に伴って設定していた家畜の移動制限区域(発生農場から半径10キロ)と搬出制限区域(同10〜20キロ)を22日ぶりに解除した。
発生した6月9日以降、市内で新たな感染疑いはなく、清浄性確認検査でも異常は認められなかった。全国1位の畜産産出額(市町村別)を誇る同市は、最小限の被害で感染終息にこぎつけた。清浄性確認はえびの市に続いて2例目。
県などによると、清浄性確認検査は22、23日に発生農場から半径3キロ圏内を中心とした96農場の牛、豚1714頭から採血。動物衛生研究所海外病研究施設(東京)で抗体検査を行い、1頭が再検査となったが、29日までに全頭の陰性が確認された。26〜30日には半径3〜10キロ圏にある都城、小林、宮崎市、高原町の1254農場で約20万8900頭を目視検査したが口蹄疫の症状は見つからなかった。
国の口蹄疫防疫指針では、制限期間は殺処分を終えた翌日から21日間と設定。移動制限区域は都城、小林、宮崎市、高原町にまたがり、搬出制限区域は三股、綾、国富町など県内7市町と鹿児島県曽於市が含まれていた。移動制限区域に入り、操業を停止していた県内の中核的な食肉処理場「ミヤチク」高崎工場(都城市高崎町)も2日に再開する。
同市の長峯誠市長は「一つのステージをクリアしてうれしい。ただまだ口蹄疫の危険性がゼロになったわけではないので今後も防疫活動にまい進していきたい」と述べた。