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名古屋場所初日の土俵で武蔵川理事長謝罪へ

厳しい表情で会見に臨む特別調査委員会座長の伊藤委員(左)と村山委員
厳しい表情で会見に臨む特別調査委員会座長の伊藤委員(左)と村山委員
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 大相撲の賭博問題を調査する日本相撲協会の特別調査委員会(伊藤滋座長)は2日、東京・両国国技館で会合を開き、名古屋場所(11日初日、愛知県体育館)を謹慎する武蔵川理事長(元横綱・三重ノ海)に初日の土俵で謝罪させる意向を示した。4日の理事会で提案する。一方で、外部理事の村山弘義氏(元東京高検検事長)の就任が濃厚な理事長代行の期間を25日の千秋楽までとし、その後は武蔵川理事長が復職すべきとの見解も表明。いまひとつ踏み切れない改革案を露呈した。

 3時間にも及んだ調査委員会の会合では、理事長代行の権限についても話し合われた。初日恒例の「協会ごあいさつ」について「理事長代行が行うべき」の意見が出る中、謹慎する武蔵川理事長には土俵上で謝罪させるべきとの意見も少なくなかった。伊藤座長(早大特命教授)は会合後の会見で「今まで理事長は世の中に対してきちんとしたおわびを一度もしていない。だから、皆さんが分かる形でやるべき」と委員の声を代弁。帰り際にも「オレのイメージでは、エントランスホール。(理事長が)白装束で座っているかも」と公の場での謝罪を求めた。

 調査委はこの日、謹慎処分を受ける親方、力士らを原則として名古屋、東京の自宅、稽古場に限ることを確認。期間を7月4日から25日の24時までとした。武蔵川理事長は会場には出入りできないが、特例で「謝罪行脚」を認めるということだ。

 調査委は武蔵川理事長の代行を務める村山代行の就任期間を千秋楽の25日までと定め、その後は謹慎が明けた武蔵川理事長が復職すべきとの見解も示した。しかし、相撲界始まって以来の不祥事の責任を取るべき協会トップが、たった1場所の謹慎で復職するとなれば世間の反感を買うことは明らかだ。

 この日、武蔵川理事長は午後5時に名古屋市内の宿舎に到着したが、報道陣の問いかけには無言だった。3日には熱田神宮で奉納土俵入りがあり、協会幹部とともに参加する。謹慎前の最後の公務で、特別調査委の「謝罪要求」をどう受け止めるのだろうか。4日の緊急理事会が紛糾することは間違いない。

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