東証:一時358円安 ギリシャ危機受け

2010年5月6日 11時27分 更新:5月6日 13時0分

 大型連休明け6日の東京株式市場は、ギリシャの財政危機問題の拡大に伴う欧米の株価急落などを受けて大幅反落、日経平均株価は一時、前週末(4月30日)終値比358円安まで急落し、1万700円を割り込んだ。下げ幅は今年最大で、取引時間中としては、3月上旬以来、約2カ月ぶりの安値を記録した。12時45分現在は同321円50銭安の1万735円90銭。

 4、5日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均が2日間で計280ドル以上も下落。5日のダウ平均は前日終値比58.65ドル安の1万868.12ドルと、3月末以来、約1カ月ぶりの安値を記録。外為市場では円相場が対ユーロで1ユーロ=120円台まで円高・ユーロ安となり、対ドルも1ドル=93円台と円高に振れた。6日の東京株式市場では、外需依存の日本企業の業績の先行き不透明感が強まり、取引開始直後から輸出関連を中心に全面安の展開となった。

 一方、6日の東京債券市場では国債が買われ、長期金利の指標となる新発10年債の利回りは一時1.25%と、昨年12月22日以来、約4カ月半ぶりの低水準となった。【大久保渉、ワシントン斉藤信宏】

top
文字サイズ変更
この記事を印刷

PR情報

アーカイブ一覧

 

おすすめ情報

注目ブランド